台北市内で開催中の門や窓が象徴する台湾文化を紹介する特別展

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(台北 22日 中央社)台湾の住宅に多く見られる門や窓とそれらが象徴する文化を伝える特別展が21日、台北市内で始まった。同館の創設総監督、陳国慈さんは同展の魅力について、台湾の門や窓は異なる時代の街の風景や人々の記憶を反映していると語った。

台湾では、近所の家を互いに行き来してお茶を飲みながら世間話をする「串門子」と呼ばれる伝統文化がある。陳さんによれば、この当時、家の門は木製の薄いものが多く、他人の来訪を歓迎する意味が込められていた。だが、現代では、他人の侵入を拒むような金属製で頑丈な作りの門が増えたという。

同展では、台湾の寺廟の門に描かれている神様「門神」の絵画や伝統的な民家に多く見られるさまざまな模様の鉄格子、測量の際に使われた道具などを展示。それぞれが象徴する文化的な意味や製造方法の変化などを紹介している。

同展は問屋が立ち並ぶ迪化街にある「迪化二〇七博物館」で開催されている。同館は1962年に建てられた建物を再利用した施設で、主に台湾の歴史や文化に関する展示会やイベントを行っている。同展は来年1月6日まで。

(魏紜鈴/編集:楊千慧)