メキシカンリーグで起きた“衝撃の誤審”の反響が拡大している【写真:Getty Images】

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メキシコで起きた「史上最悪の判定」が反響拡大、米ファン「どうやればこんな判定が…」

 米大リーグのMLBに多くの実力選手を輩出している中南米の強豪メキシカンリーグで起きた“衝撃の誤審”の反響が拡大している。打者が豪快に空振りしたが、主審はストライクをコールせず、リクエストされた一塁塁審もノースイングの判定を下してしまった。まさかのシーンの決定的瞬間を米メディアが公開し、「これが野球の歴史における最悪の判定だ」と波紋を呼んでいたが、米ファンも「どうやればこんな判定ができるんだ?」「いくら貰ったんだ?」「間違いなく史上最悪の判定」と騒然となっている。

 こんなボール判定は野球ファンでも、そう見ることはないだろう。“衝撃の誤審”が生まれたのは、17日のメキシコ―ラグーナの一戦だった。

 初回無死の場面、カウント0-1からマウンドの右腕が真ん中高めに放った速球に対し、打席の右打者は豪快に振り切ったが、敢えなくバットは空を切った。カウント0-2。中継の画面表示も早々にストライクをカウントした。しかし、捕手の様子が何かおかしい。返球しようとして立ち上がったが、急に振り返って主審の方を向いた。なんとストライクがコールされていなかったのだ。

 当然、捕手は「振っていた」と打者のバットを指さしてアピール。しかし、主審は認めず、一塁塁審にリクエストを要求。すると、今度は一塁塁審が迷うことなく両手を横に広げ、ノースイングと判定してしまった。画面表示は「1-1」と訂正されたが、守備陣は納得がいかない。投手がマウンドを降りて確認に歩み寄り、ベンチから監督も飛び出して抗議したが、判定は覆らなかった。

米ファン騒然「史上最高のチェックスイング」「間違いなく史上最悪の判定」

 米ヤフースポーツは「これが野球の歴史における最悪の判定」と見出しを打って特集し、動画付きで紹介。「さぁ、もう一回みて見よう。あなたの脳が何を見たのか判断するには、複数回視聴しなくてはいけないだろう」とした上で「試合開始直後に審判が意識を失っていたかのようだ」と表現している。

 また、米デジタルマガジン「ルーティーンベースボール」ツイッターも動画付きで紹介。再生回数は瞬く間に60万回を突破し、振り切ったバットが背中に当たるほどのスイングをボールされた判定に対し、米ファンも疑問の声を上げている。

「スイングしていなかったらストライクだった」
「史上最高のチェックスイング」
「どうやればこんな判定ができるんだ? しかも一塁塁審に確認して、彼も同じ判定???」
「えぇぇーーー?」
「スイングしたつもりではなかったのだろう、このリーグではこれがボールなんだ」
「この判定をするのに、いくら貰ったんだ?」
「間違いなく史上最悪の判定」
「なんで、どうやって?」

 そもそも振っていなくてもストライクだったという声を始め、審判に厳しい声を投げかけられていた2人だが、米ヤフースポーツによると、今季の残り試合は出場停止となったという。(THE ANSWER編集部)