「私にとって、日本代表が主人公だった」とウクライナ人監督がW杯での日本に言及【写真:Getty Images】

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ソコロブスキ監督、ロシアW杯で「日本が主人公だった」と称賛 ベルギー戦終盤に言及

 ロシア・ワールドカップ(W杯)はフランスの20年ぶり2度目の優勝で幕を閉じた。
 
 FCメタルルフ・ドネツクなどで指揮を執ったウクライナ人のミハイロ・ソコロブスキ監督はロシアW杯を振り返り、「私にとって、日本代表が主人公だった」と言及。ベルギー戦の終盤に触れ、「TVに向かって叫んだ――『CKを失うな!』って」と告白している。ウクライナメディア「UA-Football」が報じた。

「多くのチームが優れた守備組織を見せた。フランスの優勝は正当なものだったと思う」とロシアW杯を振り返ったのはウクライナ人のソコロブスキ監督だ。現役時代にシャフタール・ドネツクで長年プレーし、レジェンドとして知られる。

 そんな指揮官にとって、大会で最も目を引いたのは日本だったという。「私にとって、日本代表が主人公だった。日本は史上最高の結果にあと一歩のところまで肉薄していたんだ。ベルギーとの試合で素晴らしい試合をした」と称賛。その一方で、日本が2点リードしながらも追いつかれ、さらに後半アディショナルタイムに日本が得たCKからボールを奪われ、高速カウンターから失点した場面に触れている。

 決勝トーナメント1回戦でベルギーと激突した日本は、後半開始早々にMF原口元気、MF乾貴士の連続ゴールで2-0とリード。しかし、後半途中から主導権を握られると2-2に追いつかれ、後半アディショナルタイムを迎えた。日本が左CKのチャンスを得るも、MF本田圭佑のキックは相手GKティボー・クルトワにキャッチされ、そこから高速カウンターで逆転弾を喫してしまう。

 その場面を回想したソコロブスキ監督は、「告白しよう。日本が土壇場でCKを獲得した時、私は飛び跳ねてTVに向かって叫んだんだ――『CKを失うな!』って」と明かしている。

ベスト16敗退の日本を称賛「優美なサッカーを見せてくれた」

「ただ残念なことに、選手たちに伝えることはできなかった。ベルギーの反撃を受けると感じていたし、実際そうなった」

 TVの前で試合を観戦していたというソコロブスキ監督は、日本がCKのチャンスを得た場面で嫌な予感を抱いていたという。当然、日本の選手に直接指示することは叶わず、不安が的中した形となった。

 日本はベスト16で敗退し、史上初のベスト8進出には届かなかったが、ソコロブスキ監督は「日本を残念に思うが、私個人としては、彼らは優美なサッカーを見せてくれたと思う」と称賛。TV越しに思わず叫んでしまうほど日本に肩入れしていたようだ。(Football ZONE web編集部)