イギリスのコンドームメーカー「デュレックス」が毎年調査するセックスと性の健康についての実態調査『ザ グローバル セックス サーベイ』。今回で9回目となるこの調査、世界41カ国から男女約31万人、日本からも1000人以上が参加したという、世界でも最大規模のセクシャル・ヘルスについての実態調査だ。今回、その結果が「デュレックス」のWebサイトで公開されたのだが、その中で日本人にとってはなんともショッキングな事実が明らかとなった。

 調査項目は、初体験の年齢、セックスパートナーの数、いろいろなセックス経験、所有しているセックスグッズなど赤裸々なアンケート項目が並ぶ。その数は20近くに及ぶのだが、今回衝撃の事実が明らかとなったのはセックスの頻度のついての調査項目だ。

 その調査の結果、日本はなんと『世界一のセックスレス大国』ということが明らかになったのだ。アンケートの結果、国別で年間の一人当たりのセックスの回数が明らかとなったのだが、日本人の平均は年間45回。これは世界平均が103回なのに対して半数以下の回数だ。しかも、下位の国々の結果を見てみると、シンガポール73回、インド75回、インドネシア77回。日本はなんとぶっちぎりで最下位を独走しているのである。調べてみると日本は2003年の調査から3年連続で最下位となっている。ちなみに堂々の第一位はギリシャで、その数138回。3日に1度は必ずセックスをしているという計算だ。

 セックスレス夫婦やED(勃起障害)など性障害に関する問題はここ数年、日本でもメディアに取り上げられることも多くなってきている。そのような社会的背景もこの結果に関係しているのかもしれない。

 しかし、一方で別の見方もある。性障害の相談やカウンセリングを行っている横浜心理相談センターの千田恵吾さんによれば、「『ザ グローバル セックス サーベイ』の結果、日本は世界から見ればセックスの頻度は最下位ですが、逆に週に一度はセックスをしているということも言えるわけです。性障害の話題が取り上げられることも多くなってきた日本においては、週に1度でもセックスができれば十分という考え方もあり、一概に良い悪いと判断はできないですよね」(千田さん)

 様々な要因が絡むこの問題だが、特に東京や大阪などの大都市に住んでいる人ほど、このような性的な悩みを抱える人が多いという。今後もセックスレス大国としての地位は不動のものになってしまうのか・・・?(太田健作/verb)