リラックスした表情でイベントに臨んだ香川がロシアW杯を振り返った。写真:徳原隆元

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 7月19日、日本代表MFの香川真司が、タグ・ホイヤーが主催するスペシャルトークイベントに登場。ロシア・ワールドカップにまつわるエピソードを明かした。

 先のロシア・ワールドカップ、グループリーグ初戦のコロンビア戦。香川は、先制点となるPKを決めて、殊勲の活躍を披露した。その計り知れない重圧下のなかで決めたPKのシーンについて、「なかなかないこと」と秘話を明かしている。

「開始3分で、あのシチュエーションはなかなか想像しづらい。だから『きてしまったな……』と思いました(笑)。ただ、僕自身、PKの練習をしていて、相手GKの分析で先に動いてくれることも分かっていたので、無駄なことを考えずに『無』になって蹴りました。

 ファンやメディアの皆さんから僕は、大舞台とかで弱いと、ずっと言われてきたので、ピッチで証明したいと思ってました。だからこそ、決めた後は、叫ばずにはいられなかった」
 
 29歳と“アラサー世代”となった香川は、「まだ(ワールドカップが)終わってから数週間しか経ってないので、今後は何とも言えない」と前置きしたうえで、日本代表でのキャリアについてもコメントした。

「必ずあのワールドカップは振り返らないといけない。良いところも含めていろいろと出た大会でしたけど、なぜ負けたのかを追及したい。これから新しい代表監督も決まっていくなかで、新しい未来が待っていると思っています」

 イベントでは、子どもたちと本気(?)のミニゲームを行なうなど、終始、リラックスした表情を浮かべた香川。最後に「ワールドカップが終わり、また新たな準備を始めないといけない。僕はもっとレベルアップをしないといけないと思うので、個性は何なのかを見つめ直したい」と、個人のスキルアップにフォーカスしてのパワーアップを誓った。

取材・文●羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb編集部)