元イタリア代表カッサーノ、二大巨頭を称賛 「ロナウドはナダル、メッシはフェデラー」
ロナウドとメッシの双方を認めたうえで、「メッシのほうが好きなんだ」
元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノが、現代フットボール界のスーパースターであるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(バルセロナ)とポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)に言及。
テニス界のレジェンドを引き合いに出して両者を称えた。米誌「ヴァニティ・フェア」の取材で明らかにしている。
まず、カッサーノはメッシについて、「私はメッシが好きだ。ロナウドとの比較で言っているわけではないよ」と断ったうえで、「メッシが史上最高だと思うし、彼が私に与えてくれる感情は特別だ。もし合理的に、人々が納得するように話せというのなら、むしろメッシ以外にあれほど安定してボールをさばき、ゴールを決められる選手がいるのかと聞きたいね」と見解を述べた。
一方で、ロナウドについても全く欠点はないと語ったカッサーノ。しかし、注目すべきはそこではないとし、自身が好きなテニスのスーパースターに両者を例えた。
「クリスティアーノは(ラファエル・)ナダルみたいな選手だ。素晴らしいアスリートで、才能の塊。だが、努力家でもあり、強い願望を持っている。でも、メッシは(ロジャー・)フェデラーのような選手だね。芸術的で気品がある」
カッサーノは両者が別物でどちらの選手を好きでも良いとしたうえで、「私はメッシのほうが好きなんだ。立っているだけで違いを見せられるし、彼には体調の良し悪しはほとんど関係ない」と絶賛。自身の子供にも「リオネル」という名前を付けたという。
ロナウドのユベントス移籍は「バーゲン」
また、ロナウドには生まれながらの才能があるが、とりわけ彼のメンタリティー、トレーニングの継続、そしてプロフェッショナリズムを称賛し、「(現役時代に)自分が全て嫌いだった」と吐露。「彼のいつでも集中できる能力には脱帽する。レジェンドとして一生歴史に残るし、彼の才能とハードワークを考えれば、この成功も当然のことだ」とコメントした。
ロナウドのユベントス移籍で今後の危ぶまれるレアルだが、カッサーノは「彼を売ったことには驚かないよ。デイビッド・ベッカム、(元ブラジル代表FW)ロナウド、ラウールの時もそうだった。彼がいなくても生き延びるさ」と楽観視。ロナウド本人については、「新たな素晴らしい経験をするだろうね。ユーベは高額の給料を払うことになるけど、あれだけの選手が1億ユーロ(約130億円)はバーゲンだよ」と語った。(Football ZONE web編集部)