乾貴士【写真:Getty Images】

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日本代表唯一の2ゴールの乾を、FIFA公式も絶賛

 サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会の熱戦が終了した。フランスの優勝で幕を閉じたが、FIFAは17日に今大会の“ブレイクした5選手”を発表。日本代表で唯一2得点したMF乾貴士を選出している。

 低い前評判を覆し、2大会ぶりに決勝トーナメントに進んだ日本。ベルギーには敗れたが、その戦いぶりは海外から称賛を浴びた。FIFAは今大会を振り返り、世界を驚かせた5選手をピックアップしている。

 イングランド代表MFキーラン・トリッピアー、ロシア代表FWデニス・チェリシェフ、デンマーク代表GKカスパー・シュマイケル、コロンビア代表DFジェリー・ミナと並んで、乾の名前が挙がった。2ゴールをあげ、日本の躍進に貢献した乾については、こう寸評をつけている。

「大会前にレアル・ベティスと契約を結んだイヌイは日本代表の4戦で印象的な存在であった。素早いパスとノンストップのダイナミズムは、これぞサムライブルーというものであり、創造性、ゴール、予測不可能な発想力で輝きを放った」

「判断力、正確性、強烈な一振りが持ち味だと証明してみせた」

 またFIFA公式サイトの日本代表のレポーターを務める鈴木英寿氏のコメントも紹介している。

「決して大柄ではないが、イヌイは判断力、正確性、強烈な一振りが自身の持ち味であることを証明してみせた。セネガル戦では1得点を決めると、日本の中盤における火付け役となった。しかしながら、ベルギー戦でのゴールは、今大会において忘れられることのないものだろう。強烈なゴールでリードを2点広げ、その後大会3位となる相手を後のない苦境に追い込んだ」

 大会前はさほど目立つ存在ではなかったが、一気に評価を上げた乾。30歳にして発揮したポテンシャルの高さを、FIFAも認めた格好だ。(THE ANSWER編集部)