子連れ出勤は必要なのか?

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共働きの家庭が増える昨今、子どもの預け先に困っている女性はたくさんいます。最近では「子連れ出勤」に取り組む企業も増えていますが、実際に世間のママたちはどう思っているのでしょうか。とある掲示板を参考に、本音を探っていきましょう。

【写真】子連れでは会議に集中できない…?

■ “子連れ出勤”は必要? 不要?

生後7カ月の長男を連れて、議場に入った熊本市議会の女性市議。議会の開会を遅らせたとして厳重注意処分を受けたことが話題になりました。女性市議は事前に子連れでの出席を議会事務局に打診していたそうですが、ベビーシッターの利用を促されたといいます。これを受けて読売新聞は、ネット上で“子連れ出勤”について意見を募集。「職場に子どもを連れてくることについて、あなたはどう思いますか?」という問いに対して、賛否両論の意見が勃発しました。

圧倒的に多かったのは、子連れ出勤に対して“反対”を主張する声。「他の従業員の業務効率を下げる」「オフィスに子連れは周りが仕事に集中できない」「逆に働くママたちの足を引っ張るのでは?」「私も0歳の子どもいるけど、職場に連れていきたいと思わない」など、“子連れ出勤は業務に支障をきたす”と考える人が多いようです。他にも「子どもが可哀相」との意見もあり、1日大人しく過ごすことを強要されるのは可哀相との声が上がっていました。

一方賛成派の意見には、「共働きの家庭が増えるなら、子連れ出勤の体制もいずれ必要になると思う」「子連れ出勤によって育休からの復帰が早くなれば、会社と社員の両方にメリットがある」「選択肢が増えるのは悪いことじゃない」といった声が。共働き家庭が増えている中、子連れ出勤はアリ、と考える人もチラホラいるようですね。

■ 「#子連れ会議OK」に反対の嵐

先述した女性市議の件を受けて、Twitterでは著名人を中心に「#子連れ会議OK」という動きが広がってきているそうです。その名の通り、打ち合わせや会議などの場に子どもを連れてきて構わないとする宣言。映画監督の紀里谷和明さんも、子連れ会議を支持するひとりです。

しかしネット上では「子連れじゃ会議に集中できないよ。他の出席者も気を遣わなければいけないし…」「子連れ会議って母親自身もツライのでは?」「なんかおかしい。やるべきことはそういうことじゃない気がする」「映画監督だからできること。普通の会社ならアウト」と、否定的な声が続出しました。

また中には「必要なのは子連れ会議じゃなくて、会社に託児所を作るとかじゃない?」「0歳児子持ちですが、子連れ出勤を認めるなら託児所を増やしてほしい」「託児所で同じ年ごろの子たちと過ごす方が、子どもにとってもいいでしょ」など、子連れ制度よりも託児所の必要性を唱える声が多く上がっています。

子連れ制度の導入は、まだまだ先の話になるかもしれませんね。(レタスクラブニュース)