試合後にゴミ拾いをする日本サポーター【写真:Getty Images】

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「W杯名珍場面」―日本サポーターの“美しきマナー”を世界が称賛

 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会はフランスの優勝で幕を閉じた。ファンの記憶に残った名珍場面を振り返る「W杯 夢の跡」。第2回は、海外から大きな称賛を浴びた日本サポーターの試合後の取り組み。すっかりおなじみとなったサポーターの試合後のゴミ拾いが、今大会では他国にも波及していった。

 1次リーグH組の初戦。大方の予想を覆し、コロンビアを相手に2-1で勝利した日本。アジア勢として初めて、南米を撃破した戦いぶりは日本のみならず海外からも称賛を浴びたが、その対象は試合後の客席にもあった。

 コロンビア戦の後、英公共放送「BBC」は「日本のファンがスタジアムを清掃し、好印象を与える」と日本サポーターのゴミ拾いにスポットライトを当てている。

「興奮するW杯の試合なら、通常スタンドには生ごみやカップ、包装がそれを象徴するように散乱するものだ。火曜の夜は日本のファンにとって、確かに熱狂する理由があった。しかし、チームがピッチからコロンビアを掃き出すと、日本のファンも掃除を始めた。丁寧に一列ずつ、一席ずつ、片付けていった」

 こう伝え、日本のサポーターのマナーが、スタジアムの客席を元通りに綺麗にして帰ったことを伝えている。

敗退後の準々決勝でもゴミを拾う日本サポーターの姿が話題に

 日本人サポーターといえば、国際大会で客席の清掃を行うことで知られ、W杯では度々、海外に脚光を浴びる出来事となっていた。「サムライブルーのサポーターは、一度もこの良きマナーを欠いたことがない」と敬意を表されている。

 今大会でも当然のように取り組みは続いたが、日本が決勝トーナメント1回戦で敗退し、幻となった準々決勝のベルギー―ブラジル戦でも日本のサポーターがゴミ拾いをするシーンが話題を集めた。英紙「ザ・サン」が「日本はワールドカップ敗退となったが、彼らのファンは話題を集め続けている」とレポートしている。

 またゴミ拾いは世界にも波及。日本と1次リーグで同組だったセネガルサポーターもゴミ拾いをするシーンが話題に。日本と対戦した試合後には、サポーターの“ゴミ拾い”対決も海外からの脚光を浴びた。

 日本の美徳ともいえるマナーの良さが、世界中から脚光を浴びた。日本人としてこんなにも誇らしいことはない。(THE ANSWER編集部)