中国の安徽省阜陽市にある縫製工場で星条旗を作る作業員(2018年7月13日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】米中の貿易戦争が激しさを増す中、中国・安徽(Anhui)省の工場では星条旗やドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の再選に向けた選挙運動用の横断幕を縫製する作業が進められている──売れ行きは好調だ。

 米政府は今月6日、340億ドル(約3兆8000億円)相当の中国製品に追加関税25%を課す制裁関税を発動し、中国政府は直ちに報復関税を実施。さらに米国は追加関税の対象となる2000億ドル(約22兆2000億円)相当の中国製品のリストを公表し、これに中国も報復措置を示唆するなど、両国間の貿易戦争のさらなる激化が懸念されている。

 ただ、安徽省の縫製工場には米中の対立を示す形跡はほとんどない。この工場が製作する売れ筋商品には、2020年の米大統領選再選に向けたトランプ氏のスローガン「Trump 2020:Keep America Great(トランプ2020:米国を偉大なままに)」が描かれた青と白の横断幕も含まれている。

 トランプ氏は長らく「米国製品を買え」という態度を押し通し、中国の輸入製品をののしってきたが、その怒りの矛先は旗にまでは及んでいないようだ。

 この工場の創業者であるヤオ・ダン(Yao Dan)さんによると、トランプ氏の選挙用横断幕の月の売り上げは軽く1万枚を超える。また各国の国旗も1日に数千枚作っており、星条旗など米国関連の旗は常に売り上げの上位を占め、販売数も増加しているという。

 トランプ氏は複雑な米中の経済・貿易関係を単純に見ていると広く非難されていると同時に、同氏の家族が経営する企業が自社の商品を中国で製造を続けているという事実にも、多くの批判の声が寄せられている。
【翻訳編集】AFPBB News