サッカーボールを手に持つ蔡英文総統(前列中央)

写真拡大 (全2枚)

(台北 16日 中央社)与党・民進党主席を兼務する蔡英文総統は15日、台北市内で開かれた党大会に出席した。あいさつでは、就任2年余りの間、中国の圧力の下でも「われわれは一歩も譲歩していない」と述べ、強靭さを示す必要性と圧力に屈しない姿勢を強調した。

今回の党大会は、民進党が今年11月に行われる統一地方選挙の県市長公認候補を決定して以降初めての大規模決起集会として開かれた。蔡総統は、盛り上がりを見せているサッカーのワールドカップ(W杯)にちなみ、手にサッカーボールを持ちながら県市長公認候補で結成された「台湾チーム」を率いて入場し、団結力をアピールした。

蔡総統は、民進党の改革の方向性は正しいとし、全ての痛みは国家の遠い未来や全体の利益のためだと言及。「自信を持って私と一緒に歩んでいきましょう」と呼び掛けた。また、改革は続けていく必要があるとし、次の一歩では改革の価値を堅持すること、台湾の価値を守っていくことの2点が重要だと指摘した。

国際社会における台湾の地位については、「われわれは卑下してはならないし、自身の力を見くびってはならない。わわわれには地域の平和と安全を担う大きな責任がある」と強調。決して屈さず、むやみに進まない姿勢を改めて示した上で、対等な尊厳があるという前提の下で両岸と地域の安全と安定を守っていくと語った。

(葉素萍/編集:名切千絵)