菅田将暉と山崎貴監督

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 俳優の菅田将暉が、三田紀房氏の人気漫画を山崎貴監督のメガホンで映画化する「アルキメデスの大戦」に主演し、天才数学者の櫂直(かい・ただし)を演じることが明らかになった。菅田にとって、ヒットメイカー・山崎監督とは初タッグとなる。

 「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズ累計興行収入が112億円超、「永遠の0」の興収87.6億円、八木竜一監督との共同名義作「STAND BY ME ドラえもん」の興収83.3億円など大ヒット作を手がけ続けてきた山崎監督。近年も「海賊とよばれた男」(興収23.7億円)、「DESTINY 鎌倉ものがたり」(興収32億円)と安定した成績を残してきているが、今作では「永遠の0」以来、再び第二次世界大戦を描き、圧巻のVFXで「戦艦大和」をスクリーンに映し出す。

 物語は、1930年代の日本が舞台。対米開戦を視野に入れた大日本帝国海軍の司令部は、世界最大級の戦艦“大和”を建造し、日本の国威を世界に示すという計画を立てていた。その計画に反対する海軍少将・山本五十六は、帝国大学100年の1人の逸材、アルキメデスの再来と呼ばれる天才数学者・櫂直を引き入れる。櫂は数学者ならではの視点で、巨額の国費を投じる大和建造費の見積額に矛盾を発見し、軍部の陰謀を暴こうとする。

 主人公の櫂を演じる菅田は、今年の第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞するなど、名実ともに若手トップの座まで登りつめた。劇中では、最高機密として隠されているため目にしたこともないはずの「戦艦大和の設計図」を再現してみせるという重要なシーンがあるため、クランクイン前から“戦艦の製図”を練習するなど準備に余念がない。「誰もが知っている戦艦『大和』から見えてくる日本人の性と数学から浮き出てくる果てしない愚かさに、僕はロマンを感じました。そのスケールは非常に映画らしく、そして夢と現実に生きる僕ら現代人に突き刺さる題材だと思います。今やらなければならない作品だと思いました。使命感を持って臨んでいきます。そんな緊張感のなか、現場では山崎監督のニンマリ企み顔が毎日癒しです」とコメントを寄せている。

 一方、今作でも脚本とVFXを兼ねる山崎監督にとって、今作は監督作15本目となる。「戦艦『大和』建造計画を数学の力で阻止出来るのか? この不可能ミッションに臨む若き天才数学者『櫂直』…。抜群に胸が高鳴るプロットを擁した原作『アルキメデスの大戦』に出合ったとき、『これぞ映画だ!』と興奮したのを覚えている」という。さらに、「この戦艦『大和』が抱えていた問題を考えることは、実は今の日本という国を考えることにつながるのではないかと感じました。日本を代表する重鎮の方々と、勢いのある若手の面々。またもや暴走する山崎組のスタッフ達。この素晴らしい仲間と共にいつも以上に熱い夏を乗り切っていきたいと思います。『大和』の巨体がスクリーンに蘇るのを楽しみにしていてください」と語った。

 なお、撮影は9月までを予定している。「アルキメデスの大戦」は、2019年夏に全国で公開。