ひとつでも切れていると車検に通らない

 最近主流になってきたLEDのテールライト。複数のLEDを組み合わせてひとつのライトという扱いになっているが、その10数個のLEDのうち、ひとつでも切れていたら整備不良になってしまうのか?

 保安基準を確認してみると、テールライト=尾灯は

・自動車の後面の両側には、尾灯を備えなければならない

・尾灯は、夜間にその後方 300m の距離から点灯を確認できるものであり、かつ、その照射光線は、他の交通を妨げないものであること。

・尾灯の灯光の色は、赤色であること

 と記されている。

 これだけでは、埒が明かないので、独立行政法人自動車技術総合機構に確認してみたところ、「LEDのテールランプは、ひとつでも切れていると、『不点灯灯火』となり保安基準に適合しない=車検に通らない」という答えが返ってきた。

 LEDは長寿命や瞬時点灯、低消費電力、熱が発生しないことがメリットで、とくに寿命は40,000〜50,000時間(白熱電球の寿命は1,000〜2,000時間)と、圧倒的な長さを誇る。しかし、デリケートな電子部品ということもあり、LEDのテールランプが1〜3個切れたという話は、割と頻繁に耳にする……。テールライトは、ASSY交換となると、3万円ぐらいはかかるので、ひとつでも切れると非常に痛い出費になる。

 しかも、1〜2個のLEDはなかなか気づきづらいので要注意だ。メーカーの保証期間内であれば無償で交換してもらえるので、新車登録から3年経った最初の車検を迎える前に、一度しっかり点検しておこう。

 また、よく切れる車種はある程度特定できるので、自分の愛車のテールランプが切れる例があったかどうか、インターネットなどで情報収集しておくこともおすすめする。