ガラタサライからの強い関心が伝えられた香川(手前)。公私ともに仲が良い長友(左)とのタッグは実現するのか。(C)Getty Images

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 ロシア・ワールドカップでふたたび声価を高めた日本代表の背番号10、香川真司。今夏の人気銘柄となりつつあるのだろう、ちらほらとその名が移籍市場を賑わしはじめている。
 
 7月13日に報じられたのが、なんとトルコの名門ガラタサライからの強い関心だ。ご存知の通り、西野ジャパンの僚友だった長友佑都が今年1月から在籍するクラブで、ワールドカップ開幕前にインテルから完全移籍を果たしたばかり。そのイスタンブールの強豪が、今度は香川に狙いを定めているという。

 
 大々的に記事展開したのが、トルコの大手全国紙『Fanatik』である。
 
「ガラタサライはユウト・ナガトモの到着により、日本人選手の価値を思い知らされた。そしていままさに、ふたり目のサムライ獲得に乗り出そうとしている。ロシア・ワールドカップで鮮烈なパフォーマンスを見せたシンジ・カガワを、ファティフ・テリム監督が大いに気に入り、満足のいく出来を披露できていないユーネス・ベルハンダを放出して、その後釜に据えようと考えているのだ。カガワはドルトムントを去るかもしれないと噂されている」
 
 昨夏に獲得したモロッコ代表のMF、ベルハンダのポジションはトップ下。たしかにトルコ国内では批判的な論調が強く、放出候補に挙がっている。ただ、香川とドルトムントの契約は2020年6月まであり、リュシアン・ファーブル新監督もその能力を高く評価しているという。ドイツの複数メディアが新シーズンのレギュラー候補に推しており、退団の可能性はきわめて低いと言わざるを得ない。ちなみにガラタサライは同じボルシア・ドルトムントのCBエメル・トプラク、司令塔のヌリ・シャヒンにも触手を伸ばしており、このどちらかを釣り上げるだろうと目されている。

 
 それでも同紙は、こう踏み込むのだ。
 
「ドルトムントはカガワの将来について、話を聞く用意があるようだ。ガラタサライは買い取りオプション付きのローン契約を提示するだろう。加えて、カガワの大親友であるナガトモの仲立ちを期待しているはずだ」
 
 ガラタサライとイスタンブールに深い愛情を抱く長友が、本当に説得に当たっているだとすれば、あながち非現実的なシナリオではないのかもしれない……。今後の動向を注視する必要がありそうだ。