【超WS選定ロシアW杯ワーストイレブン】連覇逃したドイツから最多4選手…ポーランドのエースFWも

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ロシア・ワールドカップの準決勝が終了し、残すは決勝と3位決定戦の2試合のみに。超WS編集部が今大会を通じて期待を大きく裏切ったワーストイレブンを紹介する。

◆寸評

GKダビド・デ・ヘア(スペイン)

ユナイテッドとは別人の低調な出来に。ユナイテッドでは聖ダビドと評される圧巻のパフォーマンスを披露するデ・ヘアだが、ラ・ロハでは大会直前からミスが目立つと、ポルトガル戦では失点に絡む痛恨のミスを犯した。その後も細かいミスが目立つ一方、ユナイテッドで見せるような神通力は一度も発揮できず、多くの批判に晒される中で大会を終えることに。アルゼンチンGKカバジェロも酷かったが、期待値を考えればワーストはスペインの守護神で致し方ない。

DFジェローム・ボアテング(ドイツ)

コンディション不良顕著で精彩欠く。バイエルンでのシーズン終盤に痛めた筋肉系のケガの影響か、メキシコ戦、スウェーデン戦共に無理が利かない様子が散見。加えて、前線や中盤の守備のリスク管理の甘さから難しいカウンターへの対応を強いられ、スウェーデン戦では退場する散々な内容だった。

DFチャン・ヒョンス(韓国)

最終節で意地を見せたが低調なパフォーマンスで批判の的に。センターバックでプレーした初戦と第2戦では不用意なハンドによるPK献上など、著しく安定感を欠くプレーで戦犯に。中盤でプレーした最終節のドイツ戦ではまずまずのプレーを見せたが、全体的なパフォーマンスを考えれば厳しい評価は避けられないところだ。

DFニコラス・タグリアフィコ(アルゼンチン)

サンパオリ監督の抜擢に応えられず。今大会全試合でプレーをしたものの、攻守両面で説得力のあるパフォーマンスを見せることができなかった。なかなか特長が分かり辛かった中、ラウンド16のフランス戦では対面のムバッペに為すすべなく蹂躙された。

MFサミ・ケディラ(ドイツ)

攻守両面でクオリティを欠く。前回大会の主力として大きな期待を集めたものの、攻守両面で低調なプレーに終始。ボールを持てばミスや意図のないプレーが目立ち、守備では切り替えやリスク管理を怠るプレーで最終ラインに余計な負担をかけるなど、チームの足を大いに引っ張った。

MFハビエル・マスチェラーノ(アルゼンチン)

気迫を見せるも身体と技術が付いてこなかった。今大会のためにバルセロナを離れて中国行きを決断したものの、レベルの落ちるリーグでプレーした影響か全盛期からは程遠いプレーに。ナイジェリア戦ではPKこそ与えたものの良いパフォーマンスを見せられたが、それ以外の試合では不用意なパスミスや相手のスピードに振り切られる場面が目立った。

MFメスト・エジル(ドイツ)

今大会のワーストプレーヤー。元々のコンディション不良に加え、ギュンドアンと共に起こした政治的な問題の影響で心身ともに戦える状況ではなかった。90分間存在感を示すタイプのプレーヤーではないが、消えている時間の多さに加えて攻撃面でほぼ何の見せ場も作れなかった。

MFピオトル・ジエリンスキ(ポーランド)

今大会のブレイク候補も全く輝けず。レヴァンドフスキと共に攻撃面の中心を担うことが期待されたものの、チーム全体の不調に引きずられる形で低調な出来に終始。持ち味のダイナミズムや攻撃センスは全く影を潜めたうえ、守備の局面での淡白さも目立った。

FWニコラ・カリニッチ(クロアチア)

今大会大躍進のクロアチアで蚊帳の外に。予選ではマンジュキッチと共に前線の主軸を担うもミランでの不振の影響もあって大会直前に控えに転落。そして、ナイジェリアとの初戦では交代出場を拒否して代表追放に。決勝トーナメントに入って3戦連続延長戦を戦い疲労困憊のチームにあって重要な登録枠を無駄にした罪は重すぎる。

FWロベルト・レヴァンドフスキ(ポーランド)

大会得点王はおろか1ゴールも奪えず。今大会得点王候補として挙げられたものの、相手の徹底マークに遭い、グループリーグを通じてほぼ何もできなかった。もちろん、チーム全体の機能不全で孤立を強いられた面はあったが、日本DF吉田に「やる気が感じられなかった」と指摘されたように覇気のなさも目に付いた。

FWティモ・ヴェルナー(ドイツ)

エースストライカーの役目を果たせず。今大会でエースの役割を期待された若きストライカーだったが、スペースを必要とするプレースタイルの影響もあって徹底的に引いてスペースを消す相手の守備を前に存在感を示せず。左ウイングへのポジション変更で見せ場は作ったものの、相手に脅威を与えるようなプレーはほとんど出せなかった。