彼氏の両親に、どこまで自分の本性を見せるべきか?<目指せ!デキたら婚>

写真拡大

【おおしまりえの 目指せ!デキたら婚】

 恋愛ジャーナリストのおおしまりえです。

 結婚することとは、彼と私がつながり、そして家と家がつながること。でも、正直それってめんどくね? 1回結婚に失敗して痛感した私は、長くそう思っていました。

「だったら、とりあえず結婚より子ども作ろうよ!」という選択をしてはじめたのがこの連載の『デキたら婚』だったのですが、ここへきて“家族になる”というテーマが、もう一度私の前に並べられたのでした。

◆心のBGMは福山雅治「家族になろうよ」
 彼氏の仏くんのご両親と対面し、反射的に良い子ちゃんを全力で演じてしまった私。当たり障りのない会話でその場をやりすごし、言うべきこともきちんといえず、そして後悔。

 これじゃいけないと思い、今度は私の両親抜きで、もう少しフランクな場で彼のご両親と話す時間を設けてもらいました。

「今度こそ、本音で話し合える関係性を築きたい」

 1回目の結婚で、義両親と良い関係を築けなかったという後悔もあいまって、自分を知ってもらうこと、そして相手をきちんと知る努力をすることを自分に誓いました。とはいえ、いきなり素を出すっていっても、どこまで出していいものか迷います。

 そもそも私のプライベートは、下品で下世話なことが9割5分占めているし、仕事はこのようにぶっちゃけ系。文筆業ですと名乗ったものの、この連載のことはモチロン言っていません(名前からサーチされているかもしれないけれど)。

 料理もしないし、家ではほぼ裸族な三十路。そういう意味での素は言えるはずもなく、「普段2人はどんな感じなの?」なんて質問に、一瞬ひるみそうになります。

◆結婚とは、他人でもある身内を持つこと
 そもそも人間関係って、大きく分けると「身内」か「他人」の2パターンしかないと思っていました。でも、結婚すると当たり前のことですが「他人だけど身内」という、新たなカテゴリの人たちが複数人発生することになります。

 今までの人間関係の分け方からすると、彼やその家族という存在は、新しいポジションの人たちなわけで、そういう意味では関係性をどう構築していくべきか、多くの人が悩み、そして上手くいかないのも当然のことのような気がしてきます。

 友達でもないし、家族とも今は言い切れない。もちろん赤の他人でもない。少なくとも日本の結婚制度は、こうした人間関係の勉強面も強いのかもしれない。そんな風に思ったのでした。

◆そうして本音を伝えると…
 彼の家族が設けてくれた場というのは、1日かけて観光したりご飯を食べたりと、肩肘張らずにみんなで仲良くなれる、とてもとても楽しい場でした。

 ご両親の優しさとおおらかさに助けられ、結果としてその後きちんとした話し合いの場でも、緊張せずなるべく素直な気持ちを伝えることができた私。

 結婚に抵抗があること。できれば名前を変えたくないから婿になってもらいたいことなど、かなり奇抜な主張も、うんうんと一旦は聞き入れてくれたご両親。まさに仏ファミリーここにあり!

 最後は「本人(仏くん)が納得しているなら、いいんじゃない」という、おおらかさ全開で幕を閉じた今回の顔合わせだったのでした。

「ご両親ともう少し話していたい」とすら思えた今回の旅。東京に戻り、ゆっくり2人で話し合うことになったものの、仏くんがボソリとつぶやきます。

「これってさ、夫婦別姓だったら解決する問題なんじゃないの?」

 でも夫婦別姓って、今は「通称」として選べるだけで、戸籍上は認められてなかったような…。

 入籍しても、戸籍上の別姓が選べるようになれば、婿とか嫁とかをこだわることもないし、結婚に際して感じる“もらわれる”という、自分が自分でなくなる感覚もない。多少なりとも結婚への抵抗感は薄れます。

 ともあれ、相手のご両親とじっくり話せたという点で、一歩前進したのでした。

<文・イラスト/おおしまりえ>
【おおしまりえ】
水商売やプロ雀士、素人モデルなどで、のべ1万人以上の男性を接客。現在は雑食系恋愛ジャーナリストとして年間100本以上恋愛コラムを執筆中。ブログ・Twitter:@utena0518