日本の場合、グループリーグで敗退していれば「10億4500万円」で、ベスト16よりも4億4000万円減。これはかなりの落差だ。ひとつの勝利、ひとつのゴール、ひとつのポイントが賞金総額をも大きく左右する。(C)Getty Images

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 6月14日に開幕したロシア・ワールドカップはこれまでに62試合を消化し、残すところ3位決定戦と決勝の2試合のみとなった。前者がベルギーvsイングランド戦、後者がフランスvsクロアチア戦。熱狂の宴もいよいよ日曜日にフィナーレを迎える。
 
 ところで、ワールドカップで優勝したらどれくらいの賞金をもらえるかをご存じだろうか。今大会の賞金総額は過去最高の4億ドル(約440億円)! 勝ち進んだステージによって付与される賞金はかなり違ってくる。以下の通りだ。
 
優勝→3800万ドル(約41億8000万円)
準優勝→2800万ドル(約30億300万円)
3位→2400万ドル(約26億4000万円)
4位→2200万ドル(約24億2000万円)
ベスト8→1600万ドル(約17億6000万円)
ベスト16→1200万ドル(約13億2000万円)
グループリーグ→800万ドル(約8億8000万円)

 
 賞金とは別に、いわば基本給とも言える「出場準備金」があり、こちらは全出場国に150万ドル(約1億6500万円)ずつ支給される。これと賞金の合算額が、チームの受け取る報酬となる。よって優勝チームは3950万ドル(約43億4500万円)を手中に収める計算で、ベスト16まで勝ち進んだ日本代表は1350万ドル(約14億8500万円)をゲットした。ちなみに2010年の南アフリカ大会でも日本はグループリーグを突破して16強に食い込んだが、当時の賞金は1000万ドル(約11億円)。8年間でどれだけ増額されているかが分かるだろう。
 
 FIFA(国際サッカー連盟)からの分配金総額は、賞金を含めて7億9100万ドル(約870億円)で、前回のブラジル大会よりも実に40%増だ。賞金のほか、選手を派遣したクラブに分配する「クラブ・ベネフィット・プログラム」、大会中に怪我をした選手の損失分を補填する「クラブ・プロテクション・プログラム」にも活用される。
 
 グループリーグを突破するか否かで大きく異なり、3位か4位かでも2億2000万円も違ってくる。ワールドカップの3位決定戦は、単なる消化試合ではないのだ。