メキシコ・モレロス州クエルナバカ市にあるテオパンソルコ遺跡のピラミッドの内部(2018年7月11日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】メキシコ中部を昨年9月に襲った壊滅的な地震が、興味深い発見につながった。古代アステカ(Aztec)のピラミッドの内部から、雨の神を祭った神殿の遺構が新たに見つかったのだ。

 新発見があったのは、首都メキシコ市南方のモレロス(Morelos)州クエルナバカ(Cuernavaca)にあるテオパンソルコ(Teopanzolco)遺跡。ピラミッドの中に隠されていたのは、同地にかつて栄えたトラウイカ(Tlahuica)人が建てた、雨の神「トラロック(Tlaloc)」の神殿だという。

 メキシコ国立人類学歴史学研究所(INAH)の考古学者バルバラ・コニエクサ(Barbara Koniecza)氏は、地震によって「ピラミッドの中心構造が相当な変容を被った」と説明した。

 このピラミッドの最上部には、もともとトラロックの神殿と、太陽と戦争をつかさどるメソアメリカの神「ウィツィロポチトリ(Huitzilopochtli)」の神殿があった。地震の被害が最も大きかったのがこの部分で、「いずれの神殿も床が沈んで屈曲し、安定性を欠いた状態となった」という。

 このため、INAHがレーダー探知機を用いてピラミッドの構造を調査したところ、新たにトラロックの神殿の遺構が見つかった。1150年ごろのものとみられ、専門家によれば奥行き約6メートル、幅約4メートルの広さだったと考えられる。陶器のかけらやトラウイカ文化の香炉も発見された。

 メキシコ中部は2017年9月19日正午すぎ、マグニチュード7.1の大地震に見舞われ、メキシコ市を中心に369人が死亡した。
【翻訳編集】AFPBB News