アニメ「進撃の巨人」の超大型巨人とすれ違う由伸監督

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 由伸巨人の命運は若い芽と共にある。11日のヤクルト戦(神宮)は亀井の2本塁打を含む4安打3打点の活躍や、マギーの3試合連発弾などで相手を圧倒。7-3で4連勝を飾り、借金1の2位で前半戦を終えた。

 目標の5割ターンはならなかったが、首位・広島とは6差。昨季の前半戦終了時が14・5差だったことを思えば、今季はまだ射程圏内だ。高橋由伸監督(43)も及第点といった表情で「後半のこの9連戦はいい戦い(6勝3敗)ができた。これを続けたい。9連戦の疲れがあると思うので、みんなリフレッシュして、また後半戦から頑張りたい」と前半戦を振り返った。

 不動の主砲に据えるはずだった新戦力のゲレーロが期待を裏切るなど誤算はいくつかあったが、それを上回る収穫もあった。4年目22歳の岡本がここまで全82試合に出場して打率2割9分7厘、16本塁打、50打点とブレーク。6月2日のオリックス戦(京セラ)からは堂々4番に座っている。

 正二塁手争いも熱い。開幕は2年目の吉川尚がスタメンを勝ち取ったが、その後にドラ5ルーキー・田中俊が台頭。現在は再び吉川尚がポジションを奪い返すと、この日も自慢の俊足と再三の好守備でチームを助けた。捕手ではドラ3ルーキーの大城、3年目の宇佐見が強打を武器に正妻争いに割って入り、ついには小林をベンチに追いやった。

 若い力の育成は、巨人にとって優勝と並ぶ今季の大目標。由伸監督は岡本らの活躍について「そのへんの若手の頑張りが前半戦は非常に良かった。若い選手たちが期待以上とまでは言わないけれど、結構頑張ってくれている」と評したが、自身も今季は若手起用への強い信念が見える。

 この日は老川オーナーも「結果につながってきている」と現有戦力の底上げを評価した。ただ一方では「過去2年みたいなことを繰り返すわけにはいかない」とも改めて話した。育成と勝利、今季はどちらも放棄することは許されない。3年目の由伸巨人は若手と心中覚悟で突き進む。