鶴竜から金星を挙げ、満足そうな表情で引き揚げる勢(右から2人目)

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 「大相撲名古屋場所・4日目」(11日、ドルフィンズアリーナ)

 フィアンセにでっかいプレゼントだ。場所前に女子プロゴルファー比嘉真美子(24)との婚約を明らかにした東前頭2枚目の勢が横綱鶴竜を押し出し、今場所初白星を5個目の金星で飾った。横綱白鵬は右膝の負傷でこの日から休場。大関豪栄道は琴奨菊にはたき込まれて2敗目。全勝は大関栃ノ心と関脇御嶽海の2人だけとなった。

 会心の相撲だっだ。勢は鶴竜と互角の立ち合いを見せると、おっつけからグイグイと前進。相手がたまらず引いても足を止めず、豪快に押し出した。

 支度部屋では大勢の報道陣に囲まれ、「優勝したみたいやな」とビックリ。「(黒星が続いた)3日間を反省して、上ばかり力が入っていたので下を意識した。あまり力を入れたら(クラブの)ヘッドが走らないじゃないですか。ナイスバーディーです」と、80の腕前を持つゴルフに例えて振り返った。

 金星は昨年の名古屋場所で横綱稀勢の里を破って以来1年ぶり。白鵬の休場で結びに繰り上がった一番で座布団を舞わせ、「やっぱりいいっすね。感触が忘れられへん。押し切った後の歓声。久しぶりの座布団やったし」と喜びをかみしめた。

 冗舌で知られるが、黒星が続いた間は婚約について多くを語らず。この日も「場所が始まってますから、15日間、元気いっぱい取り切ることが目標」と相撲に集中することを強調していたが、ついには比嘉について「よきライバルですよ。向こうもがんばっているから刺激を受ける」と口にした。

 勝ち越せば三役復帰もある位置に番付を戻し、上位と当たる厳しい戦いが続く。「やっぱり簡単じゃない。初心を忘れず、今持ってる力を出すだけ。今日の一番は大きい」と気持ちを引き締める。勢いに乗ってあしたも“ナイスショット”だ。