こうも暑いと、夜は飲みに繰り出したくなる!

そして飲んだあとの〆はラーメン?いやいや、恵比寿で飲んだなら、〆は絶対にカレーがいい!

恵比寿の夜に欠かせない、絶品〆カレーをご紹介。



「CURRY W」(900円)
魚介の旨みたっぷりのプレートカレー 『GOOD LUCK CURRY』

恵比寿駅から渋谷方向に少し歩いた川沿いにある、オシャレな看板。10席ほどのセンスのいいインテリアの洒落た空間で、カレーとヴァンナチュールが楽しめる。

この店の主人は、ビストロ フレンチで人気の代官山『Äta』で腕を振るう掛川哲司シェフ。

南インド系のカレー好きが高じ、魚介をふんだんに使った出汁でカレーを作ったら美味しいのでは、との発想でスタート。ビストロシェフとして培ったパフォーマンスを、カレー作りで発揮する。



キッチンに並ぶスパイス。香りを立たせるよう、煮込みすぎないのがこだわり

丁寧に仕込んだオマール海老のビスクと真鯛のスープドポワソンをベースに、3〜4種のスパイスで仕上げたカレーは、口いっぱいに広がる深い出汁の味わいがたまらない。

掛川シェフのカレーは、もはやビストロで供されるかのような一品。しっかりとした味わいの中に、酸味やスパイスが融合した絶妙なバランスはクセになる。

唯一無二のカレーメニューを目当てに、是非足を運んでほしい一軒だ。



男前なブルックリンテイストの内観



DIYしたこなれた看板が入り口に


この絶品カレー、さらにもう一杯飲みたくなる味!



牡蠣×クレソンという発想に感嘆の声続出!『sync』

見たら絶対に「ココ、食べに行きたい!」と歓声が上がるに違いない。牡蠣が好きなら絶対におさえておきたい店が恵比寿の『sync』だ。

プリプリの牡蠣がこれでもか!と盛られた絶品カレーを食べられる名店だ。

オーナー森氏は、無類の牡蠣好き。オープン当時にオイスターバーでカレー味のソースを付けて牡蠣を食べた経験から、牡蠣を入れたカレーでもっと美味しいものを作りたいという想いが生まれたという。

またクレソンもオーナーの好物のひとつである。両食材ともクセのある食材でありながら、見事にマッチしているのは、森氏の食材への愛が生んだ奇跡の味と言えるだろう。



こんなに牡蠣がてんこ盛り!「もっと牡蠣とクレソン」※時期などによって、メニューの変動あり



「チキンほうれん草」に名物の「ナンプラー卵」(150円)と「フライドオニオン&自家製ガーリックチップ」(100円)をトッピング



「牡蠣とクレソン」と同様に人気がある「チキンカレー」には、ほろほろに煮込まれた大山鶏がたっぷり!約10種のトッピングから好みを選べるのも楽しい

「もっと牡蠣とクレソン」は牡蠣の量が通常の1.5倍。しかし通常の「牡蠣とクレソン」にも約6個もの牡蠣が入っているというから驚きだ。

食べてみると牡蠣はプリプリ、カレーからもしっかりと牡蠣のダシを感じることができる。またクレソンの食感と軽い苦みは、意外なほど牡蠣との相性が抜群なことにも驚く。

牡蠣とクレソンをこよなく愛する森氏だからこそ、辿り付けた究極のカレーは一度食べたら絶対また食べたくなる味である。



店内奥の黄色の壁がウッド調の店内全体を明るく演出

全てのカレーの元となっているベースは、スパイスと生姜、ニンニク、すりおろした玉ねぎを長時間炒め、そこにトマトピューレなどを投入。そこから8時間ほど煮込んで完成する。

それをベースに、「チキン」には大山鶏の胸肉を煮込んだスープをプラスし、「牡蠣クレソン」には、酒やバター、牡蠣などを入れ、それぞれ別々に注文が入ってから、1皿ずつ仕上げていくのだ。熱々で提供するのも同店のこだわりのひとつである。

絶品カレーをシメの楽しみに、ぜひ一度夜の『sync』へ行ってみて欲しい。


恵比寿の夜遊びの終着駅はここ!



「スープカレー チキンとあさり」(1,150円)ゴロゴロ入る野菜やチキンの食感も楽しく、たっぷり飲んだ後の胃にも優しくしみわたっていく
遊び慣れた人が本当に求める食と場所『吉柳』

恵比寿で深く遊んでいる人ならば、必ず行き着く憩いの酒場がある。『吉柳』ときいて、「ああ、あそこね」と返ってくれば本物の遊び人だというほど、深夜族のなじみの店だ。

この店を営むのは吉柳利哉さんだ。恵比寿を30年以上、料理というフィルターを通して見続けた彼は、この街を訪れる人の胃が“本当は何を求めているか”を知っている。

気合いを入れて訪れる店の多い恵比寿は、普段使いできる店が意外と少ない。そんな時に必要とされるのが、毎日通っても飽きずに、ほっと落ち着ける空間である『吉柳』のような酒場なのだ。

明治通り沿いで『屋台 吉柳』として1989年に開業。80年代バブル期の港区を遊び尽くした大人たちの胃袋を満たしていた。 その後、店舗を構えてからも、時代が求めているものを見極め、人々に愛され続けているのである。

またお客のオーダーを見ながら、味の被る料理があれば機転を利かせて、サッとどちらかの味付けを変更するという配慮も。それが、酒飲み心をガッチリ掴んで離さない品書きとアレンジだ。30年近く遊び人たちとともに恵比寿の夜を過ごしてきた目利きだからこそ成せる技なのだ。

開店当時から提供を続けるカレーは『吉柳』の名物である。元はアルバイトのネパール人スタッフが、夜な夜な振る舞っていたカレーから始まったそう。それが好評になり、定番化したものだという。

現在はスパイスカレーとスープカレーの2種を提供。今回は「スープカレー チキンとあさり」をセレクト。塩、胡椒、カレーパウダー、バルサミコで作られるサラッと胃に流れ落ちていくあさり出汁の効いたスパイシーなスープがたまらない!

まずはそのまま、その後、具の上にのる青のりを溶かして磯の香りをプラスしたり、添えられたバターをスープに溶かしてコクをプラスしたりと味変も楽しめるのも嬉しい。



内観

気取らず、シンプルに美味しいものを提供し、常に進化し続ける『吉柳』。 カレーや定番料理であっても、常にさらに美味しくできるよう日々研究を欠かさない。

だからこそ常に時代の流れを意識している遊び慣れた大人に受け入れられ、そんな人たちがちょっとひと息つきたい夜に訪れたくなるのだろう。

恵比寿という場所で遊ぶなら、必ずおさえておくべき酒場であることは間違いない。




「白いカレーうどん」(1,188円)
『初代』の白いカレーうどん

変化球のこちら!恵比寿から徒歩3分程度の白い壁のスタイリッシュな店内で頂けるのがこの白いカレーうどん。

「え、これカレーですか?!」と、『初代』の白いカレーうどんのように、真俯瞰からみるとスタバのフラペチーノかと見間違うような、食べると元気になってしまう個性的なカレーがある。



店内では蕎麦打ちを眺めながら過ごすことができる

カレーの具として定番のじゃがいもを、うどんにマッチする新しい形で盛り込みたい」という思いが結実した一品。

店側の想像を超えて目下ブレイク中だそう。全面、白い泡に覆われた丼の下には濃厚なカレーとコシのある手打ち麺。このインパクトが話題を呼んでいる。

白いフワフワの正体は、蒸してつぶしたじゃがいもとかつお出汁と生クリームを合わせてエスプーママシンにかけたもの。これだけすくってもよし、下のカレーと徐々に溶かしてもよし。食べ進むにつれマイルドになっていく。


恵比寿の夜なら、この店がやっぱり落ち着く!



「牛筋カレーうどん」
ラストオーダーは深夜4時空腹を満たす極上うどん『うどん山長』

深夜の胃袋を満たす店は恵比寿に数あれど、健啖家が信頼を寄せ、業界人や同業者がこぞって訪れる人気店がここ『うどん山長』だ。

老舗の鰹節問屋の協力により、昆布や宗田鰹、鯖節など7種の素材をブレンドした出汁は筆舌に尽し難い奥深さ。自家製の麺は太麺と細麺が選べる次第。

「牛筋カレーうどん」には、柔らかく煮込まれた牛筋がゴロっと入って食べ応え満点。半熟卵を崩してカレーに少しずつ絡めながら、味の変化を楽しんでいただきたい。



ホロホロに煮込まれた牛筋と九条葱の風味が抜群



内観




太めの蕎麦が食べ応え満点の「蕎麦切り」
モダンでスタイリッシュな蕎麦屋で〆カレー『香り家』

JR恵比寿駅から徒歩2分。お昼時には行列ができるほどの人気店『板蕎麦 香り家』。

こちらでは、山形の蕎麦粉を使った田舎蕎麦が味わえる。板蕎麦といわれる板の箱に入って提供されるのが特徴だ。



カレー南蛮」

カレーでオーダーしたいのがこちらの「カレー南蛮」!



マイルドな辛さだから、飲んだあとの胃にも優しい

柔らかくて脂の乗った豚バラとネギがたっぷり乗った「カレー南蛮」。少し甘めのカレーにお出汁が合わさって、飲んだ後の胃を優しく包み込んでくれる味だ。