身長194センチのフェライニがウムティティに競り負けて被弾【写真:Getty Images】

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身長194センチのフェライニがウムティティに競り負けて被弾

 ベルギー代表は現地時間10日、ロシア・ワールドカップ(W杯)準決勝でフランス代表に0-1で敗れ、初の決勝進出を逃した。

 英メディアは、勝敗を分けたポイントとして決勝点の場面で競り負けたMFマルアン・フェライニを挙げている。

 0-0で迎えた後半6分、FWアントワーヌ・グリーズマンが蹴ったCKをDFサムエル・ウムティティが頭で合わせ、フランスが先制点を奪った。この一撃が結果的に決勝ゴールとなったが、英紙「ガーディアン」が注目したのは、ウムティティに競り負けたのがフェライニだったという点だった。

「最も驚くべきは、フェライニが空中戦で敗れたことだ。ウムティティのマークを任されていたが、僅差で先にボールを触られてしまった」

 さらに、フランスのスポーツサイト「Sport24」も、「マルティネス監督の誤算は、サイズでも上回り、ボールを保持する能力にも長けたはずのフェライニが、ウムティティに失点の場面でデュエルに敗れたことだ」と指摘している。

 ヘディングの強さを最大の持ち味としている身長194センチの長身フェライニ。決勝トーナメント1回戦の日本戦では途中出場し、DF吉田麻也(189センチ)とMF長谷部誠(180センチ)の上からヘディングシュートを決めて同点に持ち込んでいた。しかし、フランス戦ではマークについていた身長183センチのウムティティに先に体を入れられて被弾してしまった。

 分かっていても止められない――。そんな頭一つ抜き出るほどの圧倒的な打点を誇っていたフェライニのエリアで生じた綻びが、結果的にベルギー敗戦の要因となってしまった。(Football ZONE web編集部)