今秋にiPhone XとiPhone SEが販売終了?新型iPhone生産に注力とのアナリスト予測
今年秋に、アップルがiPhone XおよびiPhone SEが販売終了するとのアナリスト予測が報じられています。

調査会社「BlueFin Research Partners」の投資家向けメモによると、アップルは過去数年のiPhone買い替え需要の不足から、今年秋には「大きな需要の盛り上がり」を見込んでいるとのこと。

そのため同社は、新型iPhoneの増産に注力する一方で、iPhone XiPhone SEの販売を終了。iPhone SEが担ってきた低価格モデルの位置は、iPhone 8が引き継ぐという趣旨の予測が述べられています。このメモでは、今年秋の新型モデルをLCDディスプレイの「iPhone 9」と、OLEDディスプレイ採用の「iPhone 11と11 Plus」であると記述。これは昨年から噂されている「廉価版のLCDモデルと、iPhone Xの後継機種および大型画面モデル」といった構成と一致しています。

さらに、新型iPhoneについては大規模な生産が見込まれるとして、今年第3〜第4四半期には9100万台、2019年の第1四半期〜第2四半期には9200万台を予測しており、後者については「通常のサイクルよりもかなり大きい」としています。

今年秋以降のiPhone販売戦略については、iPhone 11 Plusは「iPhone Xのサイズに不満を抱いていた(小さいと感じていた)」ユーザー向け、iPhone 9は「値段に敏感な消費者を満足させる」ものと分析。iPhone 8は「ラインナップを補完する位置づけ」として存続するとのこと。

つまり(明言されてはいませんが)iPhone XはOLEDパネルなど同じリソースを使うiPhone 11や11 Plusの生産を優先するため、iPhone SEはすでに2年前のモデルでiPhone 8にエントリーモデルの座を明け渡すのが妥当と見るべき、といったところでしょうか。

ちなみにiPhone Xに関しては生産終了の噂がたびたび流れているものの、その根拠の1つである「たぶん販売不振」がアップルにより公式に否定されています。

一方でiPhone SEは後継機種「iPhone SE2(仮称)」の登場が確実視されながらも、今にいたるまで登場する気配なし。iPhone X Plus(仮称)の予想も、世界的な大型ディスプレイの高さを背景としており、4インチ程度の画面小型モデルの将来は厳しいかもしれません。

とはいえ、今回のメモは「アナリストの予測」にすぎない上に、明確な情報ソースも示されていません。「こういう見方もある」程度の受け止め方をして、今後の推移を見守りたいものです。