バルセロナに加入の「天才」アルトゥール、何がスゴイ選手なのか?
『Sky』は10日、「バルセロナに加入したブラジル人MFアルトゥールって、どんな選手?」という記事を掲載した。
9日に3500万ポンドという価格でグレミオからバルセロナへと移籍したアルトゥール。彼を獲得するためにパウリーニョが中国に貸し出され、外国人枠が空けられたのだ。
まだブラジル代表にも定着していない21歳が、これほどまでの注目を集めることになった。
大きな期待がかかるアルトゥールとは何者なのか?バルセロナに何をもたらすのか?
生い立ち
アルトゥールはブラジル中央部のゴイアニアで生まれた。故郷のクラブであるゴイアスでキャリアを始め、2010年にポルトアレグレのグレミオに移籍した。
彼はユースレベルで輝きを見せ、ルイス・フェリペ・スコラーリ監督の下で2015年にデビューした。
2016年コパ・ド・ブラジルの優勝を経験したが、まだそのときには中心選手ではなかった。
その後ブラジル全国選手権で最優秀新人賞を獲得することに成功し、チームも4位と好成績を収め、リベルタドーレス杯にも出場。
グレミオは優勝してクラブワールドカップに出場したが、彼は怪我を負ってしまい、才能を見せる舞台に立つことはできなかった。
パスマスター
アルトゥールは、高いレベルの技術力と、素晴らしいパス能力で知られているディープライン・プレーメーカーだ。
彼は93.1%のパス成功率を記録し、昨季のブラジル全国選手権では最高の数字だった。そして1試合平均82.2回のパスを送っていた。
統計によれば、彼は今季の前半戦でも高い影響力を見せた。グレミオで7試合に出場し、平均92.2回のパスを送り、94.8%の成功率を記録している。
彼のプレースタイルと体格は、まるでチアゴ・アルカンタラとアンドレス・イニエスタと比較できるもので、バルセロナにフィットしても驚きではない。
ゴールやアシストを稼ぐタイプではないが、彼はボールを持つと強く、完璧なディストリビューションはグレミオの組み立てで重要な役割を担った。おそらく、バルセロナでもそうなるだろう。
アルトゥールは輝かしい場所で目立つタイプではなく、仲間が生きるプラットフォームを提供できる選手だ。
どのようにバルセロナにフィットする?
バルセロナの複雑なパスゲームに適応することは、誰にとってもチャレンジであるが、アルトゥールならうまくやれるだろう。
ポゼッションでも落ち着いているし、彼はボールを持つことにも慣れている。今季のブラジル全国選手権でグレミオは平均57%のポゼッションを記録している。
イニエスタがバルセロナを離れ、パウリーニョが中国に戻り、アンドレ・ゴメスが他のクラブに行きそうな今季。バルセロナは彼のような選手を必要としている。
バルベルデ監督はまずセルヒオ・ブスケツとイヴァン・ラキティッチを使ってきたわけだが、アルトゥールはそれを変えられる存在だ。
中盤で最もフィットするが、もっと攻撃的なプレーも可能だ。グレミオではより前のポジションもやり、攻撃力を磨いてきた。
アルトゥール
「自分の足でボールを持って、プレーを整理するのが好きだ。ボランチとしては、よりボールを見る。
しかしプレーメーカーとしては、監督はもっとゴールに近いエリアに入ることを求めている。アタッカーやウイングを助けようとしているよ」