性について子どもに教えるとき、一番大切なこと|性活相談

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【AV男優・森林原人の性活相談 第130回】

経験人数9,000人、出演本数10,000本以上、下は18歳から上は69歳まで、性別の垣根を越えてさまざまなエッチを経験するAV男優・森林原人が、女性の性に関するお悩みに答えます。

◆性教育、子どもにどう教えればいい?
相談者:匿名

 毎週、楽しみで拝見させていただいてます。

 高校1年生の息子と中学2年生の娘がいるのですが、学校での性教育が大切なことであると、子どもたちにあまり響いていないように感じます。

 今の時代の親は、子どもにどんな感じで教えていけばよいのでしょうか? アドバイスいただけたらと。

◆森林の回答
 今は、性の情報がかつてないほど溢れているのに、性を大っぴらに語ることがタブー視されている時代です。こっそりと隠しておいた方がいい性の話もあれば、全員参加で後ろめたい思いをせず話し合うべき性の話もあります。それなのに性の話全般をタブー視する空気が蔓延しているから、公的な性教育の場では上辺の話しかできません。

 でも、子供たちは感じ取るんですよね。何か隠しているな、真実を全部を教えられていないな、キレイごとだけ言ってるな、と。

 大切なのは、まず大人が性としっかり向き合うことです。

 性教育をタブーなく行えば、親がセックスしたから自分が生まれたとか、先生もセックスするんだという紛れもない真実にたどり着きます。それで、親や先生を汚いとか気持ち悪いと思うんだとしたら、その子は、巡り巡って自分を否定することになります。セックスによって生まれた自分はなんなんだと。それは性に対する照れや恥ずかしさではなく、性に対する後ろめたさや罪の意識、嫌悪感です。そうはなってほしくない。ではどうするか。

 親や先生が性にしっかりと向き合っていることを、日々の姿勢から感じ取ってもらうのです。

◆まずは、自分の性の価値観をしっかりもつ
 性に向き合えと繰り返し言っていますが、具体的にどういうことかというと、性の価値観をしっかり持つということです。

 1つの例として、僕が持つ性の価値観を説明します。

 性を考えることが難しいのは、性が持つ矛盾をどう捉えていけばいいのかわからないからです。性の持つ矛盾とは、

・気持ちいい ⇔ 痛い、苦しむ
・幸せになる ⇔ さみしくなる
・崇高な愛の行為 ⇔ 暴力行為
・命を生む ⇔ 魂までも傷つける
・多くの人がしている ⇔ 人に言ってはいけない

 といった具合に、いいことばかりではないし、悪いことばかりでもないという矛盾をどう捉え、どう伝えるかが難しいのです。

 僕は、矛盾を矛盾のまま、白黒はっきりさせずに伝えるのがいいと思っています。

 たとえば……

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「セックスっていうのは、とても気持ちいいことだし、楽しいことだし、将来を考えて付き合う2人にとって大切なことだけど、一方で、傷ついたり悲しくなったり、場合によっては死にたくなるほど苦しむことがある。だから、セックスをしないっていう選択肢もある。でも、多くの人がセックスをする。親も先生も。

 あなたの体が大人になり、肉体的にも社会的にもセックスをすることが可能になったら、自分はもちろん、他の誰かを傷つけずに、自分の意思でセックスすることができるようになって欲しい。世の中には、自分の欲望を満たすため、人を傷つけたり支配する手段として性を悪用する奴がいる。そうはならないで欲しい。そういう奴らによって傷つかないで欲しい。でも、性から遠ざかるのではなく、性のいろいろな喜びや楽しみも手にして欲しい。それはとても素晴らしいことだから。

 そして、よく分かっておいてほしいのは、性の喜びや素晴らしさを知っているからといって、人として優れているということではないんだよ。大切なのは、それぞれみんなが、それぞれの性の価値観を持てるようになること、自分の価値観とは違う他の人を否定したり拒絶しないこと。自分の性を見つけ、受け入れ、自分のものにしていくということが、人として自立する一歩であり、それは、他の人もそうなんだと想像すれば、他者を尊重することが出来るようにもなるんだよ」