ライフスタイル誌編集部イチオシ
台湾生まれの注目ブランドが集結

 台湾の若者たちの間で絶大な人気を誇るライフスタイルマガジン「小日子」。“小さな喜びや感動を見つけ、日々の暮らしを豊かにすること”をコンセプトに掲げ、注目の台湾ブランドや各地のこだわりの店などを紹介しています。

「小日子」のバックナンバーも揃っています。雰囲気のある写真が多いので、中国語が分からなくても楽しく読めます。雑誌をお土産にするのもグッド。

 そんな雑誌が手がけるショップ「小日子商号」では、オリジナルのグッズのほか、雑誌で取り上げたクリエイターたちの作品を販売。白を基調とした店内には、服飾品やインテリアグッズ、小物、文房具などが並べられています。自由でユニークな発想の商品が多く、若い台湾人の感性に触れられる空間でもあります。

見た目だけでなく、使い勝手の良い商品が多いのも魅力。また、質やデザインの割に値段も手ごろ。

 代表の劉冠吟さんによれば、「雑誌で紹介したクリエイターたちは個人で活動している方が多く、欲しい時に商品が手に入りにくいという声がありました。また、台湾でも紙媒体離れが進み、この『小日子』も一時は休刊の危機にありました」。

 そんな中、2016年に雑誌の世界を体現したショップをオープンさせてみると、これが想像以上の反響を呼ぶことに。現在は台北市内に3店舗を構えるほどの人気です。

代表の劉冠吟さん。以前は有名企業のスポークスマンだったというキャリアウーマン。

 1号店は国立台湾大学近くに位置し、周囲には学生さん御用達の安い食堂やブティック、書店などが集まっています。なお、ショップの向かいには系列店のカフェもあり、台湾産フルーツを用いたサイダーが人気です。ショッピングのついでにひと休みしてみてはいかがでしょう。

1号店の2階には「小日子」の編集部があります。若者たちの暮らしが身近に感じられる場所なので、誌面作りのヒントにもなるのだとか。

ユーモア溢れるオリジナルステッカー

◆貼紙
 20〜30元

中国語が分からなくても、日本語の分かる台湾人や中国語の分かる日本人に意味を聞いてみるとよいでしょう。

 「小日子」のオリジナルステッカーには、思わずニヤリとしてしまうフレーズやイラストが記されています。たとえば道教のお札をイメージしたという黄色のステッカーには、「壊客戸退散(悪い客、退散しろ!)」や「壊老闆退散(悪いオーナー、退散しろ!)」という言葉。ユーモラスな表現が日々の暮らしに笑いを添えてくれます。

「#最好的生活就在臺灣(ベストな生活は台湾にあり)」や「#臺灣難波萬(台湾ナンバーワン)」と書かれたステッカーはスーツケースに貼る人が多いとか。「台湾好き」をアピールできるかも。

ちょっとした遊び心のあるオリジナルTシャツ

◆你今天快樂嗎 金句口袋T
 699元

一日が終わったら、胸ポケットの内側を覗き、自分自身に問いかけてみて! とのこと。

 「小日子」のオリジナルTシャツは台湾製。綿100%なので着心地は抜群。ユニークなのは胸ポケットの内側で、そこには「你今天快樂嗎?(今日は楽しかった?)」というメッセージが書かれています。「ささやかな日々を大切に」という「小日子」のメッセージが込められています。

胸ポケットの内側にあるメッセージ。

犬好き、猫好きには
たまらない刺繍バッジ

◆Yinke
 刺繍別針
 大 180元、小 150元

「犬や猫を大切に」というメッセージが込められています。

 若手女性クリエイター、Yinkeさんの作品。動物保護や環境保護に関心が高い彼女は動物や自然をモチーフにした作品を数多く手掛けています。Yinkeさんが描く犬や猫は表情豊かで、思わず身近にいる犬や猫の顔を思い浮かべてしまうはず。ポップでカラフルな刺繍バッジは身に着けているだけでワクワクした気分に。

老家屋のタイルや床をモチーフにしたグッズ

◆老屋顔工作室
 杯墊(コースター) 230元
 葉書 35元

台湾の古い家屋で目にする人造大理石(テラゾ―)の床をモチーフにしたコースター。

 台湾の老家屋は床のタイルや窓の鉄柵の模様が凝っているのが特色。幾何学的な紋様から花やフルーツ、蝶などといったバラエティに富んだ図柄が見られます。

 「老屋顔工作室」というクリエイティブ集団は、こうした図案に着目し、台湾各地の老家屋を訪ね歩き、記録。これをモチーフにしたコースターや絵葉書、マスキングテープなどを製作しています。外国人にもどこか懐かしさを感じさせる台湾らしいグッズです。

シンプルながらも
台湾的美学が光る食器

◆厝内 TZULAï
 コップ 480元
 お皿 480元

さりげなく台湾らしさを感じさせる器です。ビビッドなホーローカップ(右奥)も人気があります。

 ブランド名の「厝内」は台湾語で「家の中」という意味。台湾の暮らしの中に息づいてきた美学を伝えることをコンセプトにしています。老家屋のタイルや窓の鉄柵などの模様を取り入れたお皿や、台湾ビールの缶に描かれた金と銀の線をイメージしたビアグラスなど、レトロながらも洗練された雰囲気のデザインで、器好きには見逃せない商品です。

元気になる言葉が刻まれた
木製ストラップ

◆美好歳月
 木製ストラップ
 250元

「親愛的、有你真好(あなたがいてくれて良かった)」や「順其自然、很好(自然に任せるのが一番)」など、何気ない言葉が刻まれています。

 「小日子商号」の人気商品の一つ。台東に暮らすクリエイター夫妻が一つ一つ手作りしています。生活の痕跡が刻まれた廃材をできるだけ手を加えることなく再利用し、ポジティブになれる言葉を刻んでいます。

 これを見ていると元気になれると、バッグに付けてお守りとして持ち歩いている人も少なくないとか。言葉が分からない場合はインスピレーションで選んでみるのも面白いかも。

カフェの様子を描いたイラストシール

◆Whosming 
 CTRL+V貼紙
 90元

シールのほか、マスキングテープやバッジも。

 台湾の著名アートディレクターであるMingさん。彼は大のコーヒー好きで、内外のカフェを訪れた際、紙コップにバリスタや店内の様子を描き続けてきました。

 これをSNSにアップしたところ、たちまち評判となり、商品化。都会的なモノクロのドローイングながらユーモラスな人やモノ、動物が描かれており、温もりが伝わってきます。

環境にやさしい竹製歯ブラシ

◆元泰竹藝社
 極細馬毛竹牙刷
 180元

環境保護に対する意識が高い台湾では今、竹製品が再注目されています。

 環境保護に熱心な台湾。昨今はプラスチック商品の使用をやめようとする動きが盛んで、竹製歯ブラシも注目されています。

 これは竹の産地として知られる台湾中部の南投県竹山にある「元泰竹藝社」の商品。ブラシ部分には馬の毛を使用しています。30年の歴史をもつ竹工房なので、しっかりとした造りです。

台湾人女子に人気! 
北欧風布小物

◆moshimoshi 你好事務所
 小物包(ポーチ) 420元
 零銭包(小銭入れ) 450元

がま口やポーチなどはお土産としても手ごろ。

 30代の女性デザイナーが手がけるブランド「moshimoshi 你好事務所」は若い世代を中心に人気を集めています。伝統的な型染めを改良した技法で、線や丸、四角形、花や草木などを描いたテキスタイルを使用。ほのぼのとしたナチュラルテイストのデザインで、「穏やかな毎日を送ってほしい」という願いが込められています。

シックな色合いが魅力の
大容量エコバッグ

◆SIENNA
 気球環保袋
 880元

落ち着いた色合いなので服装に合わせやすいのが特色。

 日本人観光客にも人気のエコバッグ。「SIENNA」は革製品で知られる人気ブランドですが、こちらはポリエステル製生地で作られたもの。

 幅52センチ、深さ40センチと大きめサイズなので、旅先で荷物が増えてしまった時や、たくさんの資料を持ち歩く時などに重宝します。持ち手も32センチと長めなので、肩から掛けられるのも便利。

小日子商号(シアオリーツサンハオ)

所在地 台北市中正區羅斯福路四段52巷16弄13號
交通 MRT公館駅1番出口から駅を背にして、羅斯福路を左へ進み、52巷を曲がる。最初の路地を曲がるとすぐ
電話番号 02-2366-0284
営業時間 12:30〜21:00
定休日 無休
※華山概念店(華山1914文化創意産業園區内)、赤峰店(赤峰街22號)もあり

片倉真理 (かたくら まり)

台湾在住ライター。1999年から台湾に暮らし、台湾に関するガイドブックや書籍の執筆、製作に携わる。そのほか、機内誌への寄稿や女性誌のコーディネートなども手がけている。2011年に台湾で出版した中国語書籍『在台灣,遇見一百分的感動〜片倉真理 旅的手記』(夏日出版社)のほか、共著に『食べる指さし会話帳・台湾』(情報センター出版局)、『台湾で日帰り旅 鉄道に乗って人気の街へ』(JTBパブリッシング)など。2018年4月20日に新刊『台湾探見 Discover Taiwan-ちょっぴりディープに台湾体験』(ウェッジ)を刊行。

文=片倉真理
撮影=片倉佳史、片倉真理