錦織圭とノバク・ジョコビッチ【写真:Getty Images】

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次戦激突のジョコビッチが警戒「最高のパフォーマンス予想している」

 テニスの4大大会第3戦ウィンブルドンは9日、男子シングルス4回戦で世界ランク28位の錦織圭(日清食品)がエルネスツ・ガルビス(ラトビア)を4-6、7-6、7-6、6-1の逆転で下し、日本勢23年ぶりの8強進出を決めた。快挙の瞬間を大会公式SNSは“恍惚のバンザイ”の1枚の画像とともに紹介し、話題を呼んでいるが、準々決勝で対戦する元世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は錦織について「体調万全なら誰でも倒せる」と日本のエースを称賛。英地元紙「デイリー・エクスプレス」が報じている。

 現在21位のジョコビッチは16強で40位のカレン・カチャノフ(ロシア)を6-4、6-2、6-2で盤石の勝利をマーク。ウィンブルドンで10度目の準々決勝に歩みを進めた元世界1位は、8強で対峙する錦織を見据えていた。

「彼にとってはウィンブルドンで初めての準々決勝なると思う。ガルビスの試合を見たけれど、本当に奇妙な試合だと思ったよ。正直に」

 記事によると、ジョコビッチはこう語ったという。第1セットを終えると、錦織が右肘を痛めてメディカルタイムアウトを取った。一方、ガルビスも第3セットで左膝を負傷し、対峙する2人が試合中に故障する試合展開に違和感を隠し切れなかった。

「それでも、彼は精神的なタフさを見せつけた。彼に関する特筆すべき個性だと思う。彼は成功したトッププレーヤーだ。故障で少し苦しんだけど、体調さえ万全ならどんな大会でも誰でも倒せる。過去にそれを証明してきた」

ジョコが見る錦織のタフさ「彼は大一番に強い選手。大きな舞台で影響受けない」

 ジョコビッチはこうも語ったという。錦織は近年、右手首などの故障に苦しめられていたが、世界最高4位まで上り詰めた実力者。コンディションが100%なら、どんな世界の猛者も倒せるとかつてのキングは認めている。

「彼は大一番に強い選手。大きな舞台であまり影響を受けることはない。それどころか、最高のパフォーマンスを見せている。自分もまさにそれを予想している。いい試合ができればいいね」

 過去の対戦成績は錦織が過去2勝13敗で勝率13%。12連勝中のジョコビッチは錦織相手に揺るぎない優位性を示しているが、それでも日本のエースのポテンシャルを警戒していた。(THE ANSWER編集部)