画像は倉敷市ホームページ

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豪雨により岡山県倉敷市真備町では大規模に冠水し、取り残された住民らの救助活動が続いている。しかし、大量に置かれた個人からの支援物資が救助活動を妨げているとして、倉敷市は置き去りにしないよう呼びかけている。

倉敷市では現在、自治体からの支援物資は受け入れているが、個人からは受け付けていない。しかし、真備町の川辺橋前には個人から寄せられた「沢山の支援物資が置かれて」おり、救助活動を行っている自衛隊の通行の妨げになっている状態。倉敷市は、「お気持ちは大変ありがたいのですが、支援物資を川辺橋前に置かないようお願いします」とTwitterで呼びかけている。また、義援金の受付については、体制が整ったらホームページ等で知らせるとしている。

受け入れ態勢が整っていない被災地への支援物資については、東日本大震災や熊本地震などこれまでの災害でも物議を醸してきた。それでも教訓を活かさず支援物資を送る行為には批判の声があがっている。

「場所も人も足りていない状況で届く支援物資。それがどういった事になるのか想像もできんとか、呆れる」

「自分のエゴを押し付けることが善意だと勘違いしてる人の、どれだけ多いことか」

「こりゃ迷惑行為の以外の何物でもないな。自治体が対応していない救援物資を勝手に置かれても対処しようがない。今だに災害救援対応がわかってない人が多すぎる」

「善意は、現地で全体を把握して対応している方が必要としているものを必要としている時に必要としている形で示す こちらから対応をお願いすることは、善意の押し付けです」

しかし、一方では善意は受け取るべきとして、「お役所仕事のような対応してたら助かる命も助からない」「公僕が何とかしろ」などと市の対応を批判する声も寄せられている。2016年に発生した熊本地震でも、熊本市には大量に物資が届き人手不足で混乱に陥った。この経験を踏まえ、熊本市の大西一史市長は、「物資の洪水を防ぐためにも言いにくい事ですが個人の方々の支援は今は物資より義援金など金銭的な支援が一番良い方法だと思います」とアドバイスしている。