「え?そんな年齢に見えない!若く見えるね」と初対面の人からは20代ぐらいに思われることが多く、若く見えるから大丈夫かなと思っているけれど実は30代。20代に見えても、20代のころは自然に紹介してもらって彼氏ができたのに、「いい人がいたら結婚したいな」と思っていたら男性から『また会いたい』と言われなくなった。そんな方は、もしかしたら20代から服を買うお店が変わっていないということはありませんか?

「私らしさ」と手抜きを間違えて気が付けばブスだった

こんにちは。恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。

今ではこういうコラムを書いておりますが、「どの口が言うんだよ!」と思われそうなほど昔はひどい手抜きブスでした。

新卒で入社した会社(小売業)では、ほとんどお化粧をせず学生時代と同じような服装でした。デスクワークではなくモノを運んだり、動くことも多いためデニム、スニーカー、トートバッグで通勤。お恥ずかしい限りですが家を出る30分前に起床。

そして、それを変とも手抜きとも思っていませんでした。ちゃんと働いているし「普通」だろうと。学生時代ならばそんな私のファッションも「らしいね」と言われていました。

そして、ずっとこれが自分のスタイルだとばかり思っていたのです。

マイナビウーマンが行なったWEB調査では働く女性の起床から家を出るまでの分数は次の通り。

1位 60分以上90分未満26.7%

2位 45分以上60分未満26.1%

3位 30分以上45分未満21.5%

4位 90分以上120分未満12.3%

5位 30分未満11.8%

身支度の時間に比例してちゃんとしているというわけではないですが、30分以下ならば普通の人がやっていることもやれていないでしょう。「私らしい」個性と思っていたのは手抜きだったのです。学生時代から同じスタイルの社会人はダメなんです。

「ありのまま」がかわいいのは若いから。30代の「ありのまま」にニーズ無し

今は身だしなみについて指摘をされにくい時代です。「大人の女性らしい恰好をしたら?」と言えば、セクハラにもなりかねません。

業務に支障がないならば、職場では指摘されないでしょう。さらに30代になれば、なおさら言われなくなります。

20代前半ならば、ノーメイクでもスニーカーでも『彼氏欲しいな』と周りに言えば合コンに誘ってもらえたり、男性を紹介されたりということがあるかもしれません。でも、それは若いから。30代でそんな気合が入っていない恰好ならば、TPOをわきまえている男性からは相手にされません。

20代の時ならカジュアル系でも出会えるけれど30代は無理

出会いがない読者U子さん(33歳・会社員)に今回もご協力いただいて、合コンに参加する時に着ていく服装で来てもらいました。独身の男友達からは『合コンを企画して』とダシにされることはあっても、彼女候補とは見られていないそうです。

お会いする前に服のサイズを聞いたら9号か11号というので、グラマーな方なのかなと思っていたら、普通の体型の方だったので驚きました。サイズがあっていないのでは?

そして恰好は地味!

「もし合コンだったら今日の恰好で参加しますか?」と念のため確認してしまいました。

黒いVネックのTシャツ、ネイビーのロングスカート、スニーカー、白いブルゾン、大きなショルダーバッグ。U子さんにそのコーディネートの理由をうかがいました。

「一応スカートだし、普段はTシャツだけなので自分の中ではキレイ目な方です。通勤はリュックサックですが、合コンだったらバッグで行きます」とのこと。

普段よりはきちんとしているからといって、初対面の男性が比べるのは普段のU子さんと今のU子さんではありません。男性は、他の独身女性とU子さんを比べるのです。しかも、同い年ぐらいの男性ならば20代女性だって対象でしょう。

バッグは小さく、3つの首を出す、体のラインが分かる服で!

U子さんを、30代の出会いの場に出ていける服装に変えてみました。着用しているのは、ポリエステル素材ネイビーのカシュクールワンピースです。隣にジャケットを着た男性がいても、これなら釣り合います。

ここで抑えるべきポイントを教えます。

・小バッグ

バッグは小さいものにしましょう。前の写真と比べると、大きなバッグは仕事帰りっぽいですよね。仕事帰りのデートなら大きなバッグもありかもしれませんが、休日ならば男性は手ぶらかもしれませんよ。大きなバッグを持つ女は出会いを逃します。

・3つの首を出す

手首、足首、首(デコルテ)が出る服装で。スニーカーでは足首も見えません。

公園デートならスニーカーもありですが、3センチ程度でもいいのでヒールのパンプスがおススメです。

・ウエストラインの分かる恰好

「お腹を隠したい!」という気持ち分かります!このワンピースは、お腹まわりがギャザーで目立たなくなっています。ストンとしたデザインでも、ベルトをしてウエストを強調するなど工夫して、ウエストラインが少し分かる服装が◎。

今の流行はオーバーサイズですが、男性には女性のファッションの流行は理解不能。流行を取り入れるほどハズレる場合も。

どちらの恰好が30代婚活女性として正解なのは一目瞭然!

幼いおばさんがパーカおじさんをバカにする資格なし

婚活イベントに参加した女性から、よくありえない男が参加していたという話を聞きます。彼女たちが言う「あり得ない男」の一例をあげると婚活の場だというのに、パーカやチェックシャツで来る男性などなど。

でもね、それってお互いさまなのですよ。

学生や20代前半の髭も濃くない青年なら、パーカでもチェックシャツでも清潔感があったのでしょうね。仕事でスーツを着ない男性なら、出会いの場に行くときの恰好が20代から止まっているというのは大いにあり得ます。

服に無頓着な男性は、付き合ってから女性が決めたコーディネートに染まるでしょう。ダサい男を推奨はしないけれど、自分を棚上げして男性にだけ清潔感を求めないように。

変えられるのは自分だけ。いくら外見が20代に見えたとしても、男性への注文ばかりが多い30代女性にニーズはありません。偽物の20代にならなくていいので、年相応の恰好をして、年相応の包容力を身に付けましょう。

(参考)
働く女性に質問!朝起きてから家を出るまで何分ぐらい?https://woman.mynavi.jp/article/141128-20/



■賢人のまとめ
偽20代になる努力をやめて、年相応な女性に見えるように。本物の若さには敵いません。1日1日減る若さに執着せず、1日1日積み重なる知性や経験値や包容力を磨こう。

■プロフィール

恋愛・婚活の賢人 菊乃

出会いがない女性向けの恋愛婚活コンサルタント。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活ブログが人気になり2011年に出版独立。著書は「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。具体的で分かりやすいアドバイスは何からやったらいいか分からない方に好評。
ブログは今も毎日更新。https://ameblo.jp/koakuma-mt/  山形県出身、静岡大学卒。