夫婦仲が冷え切った37歳妻、「熟年離婚計画」のワクワクする中身

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 近年、増加しているという熟年離婚。妻から夫に切り出すケースが多いそうですが、どんな夫婦が熟年離婚をする傾向にあるのでしょうか?

「子供が社会人になったら熟年離婚をするために、今から準備しています」と語るのは、名古屋在住の山川夏帆さん(仮名・37歳)。現在、高校生の1人息子を持つ山川さんが考える熟年離婚計画と、そのきっかけについて聞いてみました。

◆外では「出来た旦那」、家では「マザコン夫」
「夫は私の4つ年上で現在41歳、周りからは、頼りがいのあるよく出来た旦那さんですねといわれます。子供のイベントや外出も積極的に行ってくれるので、そう見えるのかもしれませんが、本当は夫婦間の会話などほとんどありません」

 山川さん夫婦がそのような「仮面夫婦状態」になったのは、姑の存在が大きく関係しているといいます。

「義母は若いときに離婚しているので、一人っ子の夫は溺愛されて育ってきました。

 夫とは私の学生時代からの付き合いなのですが、大学在学中に私の妊娠が発覚したときは結婚に大反対されましたね。夫は責任をとって結婚すると言ったのですが『母親を1人にできない』と、義母との二世帯住宅を提案してきたんです。大学卒業したばかりで貯金もなかった私は逆らうことができず、渋々了承しました。

 しかし、そこから姑の嫁イビリが始まったのです。夫がいない時に『せめて就職するまで(結婚を)待てなかったのかしら』『無名の大学出身の嫁で恥ずかしい』など、ことあるごとに嫌味を言われるようになりましたね」

◆同居を解消しても付きまとってくる義母にウンザリ
 やがて子供が小学校に入学するタイミングで、姑との同居生活を解消した山川さん。しかし……

「別居といっても、夫の希望により家からわずか数100メートルのところになっただけです。それでも離れられると思っていたのに、今度は子供の授業参観や習い事まで見に来るようになったのです。子供が大きくなってきて、私に嫌味を言えなくなったんでしょうね。でも孫には会いたいのか、今度は私に媚びを売ってくるようになったんです。

 それでも我慢していたのは、私の両親が早くに他界していて、子供にとっての祖父母が姑しかいなかったからだと思います」

 転機が訪れたのは3年ほど前でした。

「義母に病気が見つかったんです。命に別状はないのですが、働くのは困難で時々介護を必要とするものでした。それ以来、身の回りの世話をするために、ことあるごとに呼び出されるようになりました。さらに、夫が義母の生活費の面倒を見ると言い出したんです。

 この頃から、『一生、このまま義母にいいように使われるのかな?』という思いが出てきて、徐々に熟年離婚という選択肢が浮かんできましたね」

◆ついに熟年離婚を決意! そのための準備とは…?
「まず、子供に東京の大学への進学を提案しています。子供はサッカーをしているので、スポーツ推薦も狙っています。子供の進学に付いていき、夫とは別居する予定です」

 山川さんの計画はかなり周到です。

「そのためには私も働かなければいけないので、今、大学で学んでいた簿記の資格を取るため密かに勉強中です。今年、息子の受験が終わったので就職も検討しています。息子が大学在学中には私も自立し、卒業とともに離婚届を出すつもりです。

 もう1回結婚するのもアリですね。夫とは授かり婚で結婚式ができなかったので、結婚式をするのが夢なんですよね」

 そう語る山川さんの目は、今を悲観しているのではなく希望に満ち溢れているようにも見えました。夫のために生きるのではなく、自分の人生のために離婚する。そういう意味では、熟年離婚も1つの選択かもしれません。

――結城の男女観察記――

<文/結城>

【結城(ゆうき)】
恋愛ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、 夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。