【写真を見る】全長100mに及ぶ大きなオレンジ色の船体が目を引く

写真拡大

名古屋市は、博物館と美術館を合わせれば市内に40施設以上があり、ミュージアムめぐりには事欠かない街。一風変わったロケーションで注目したい博物館が名古屋港エリアにある。「南極観測船 ふじ」は海上に浮かぶ博物館で、南極観測の難しさ、船内生活の過酷さを垣間見ることができるスポットだ。日本にいるとなかなか分からない情報がいっぱい。名古屋観光にもオススメ、心打たれるショートトリップを体験してみよう。

館内展示は人形たちが当時の様子を忠実に再現。厨房の様子

■ 中心部から30分、海風が心地よい名古屋港エリアへGO!!

「南極観測船 ふじ」が展示されているのは名古屋港エリア。貿易港として機能しさまざまな船が行き交うが、名古屋港水族館をはじめとしてレジャー施設が多いことでも知られている。カップルもファミリーも1日楽しむことができるスポットがいっぱい。街中と違って海風を感じながらのびのびと過ごすにはぴったり!

■ 眼前にそびえ立つ大きな船に注目!

駅から出て、海に向かうまっすぐな一本道を進むと、オレンジ色の大きな船「南極観測船 ふじ」が見えてくる。全長なんと100m!日本初の砕氷船として1965 (昭和40)年から18年間南極を拠点に活躍し、1985年から名古屋港ガーデン埠頭に永久係留されている。

12000馬力で進みながら、連続して80〜120cmの氷を砕くパワーを兼ね備え、輸送面も考慮してヘリコプターが発着できる甲板もあった、当時としては最新の船舶だ。

■ 知られざる南極生活が学べる船内展示

1回の航海は5ヶ月から6ヶ月程度。船内を住まいとして、多い時には1度に船員・観測隊員合わせて240人が集団生活を送っていたとのこと。船内は当時の生活ぶりがうかがえる展示がずらりと並ぶ。南極という地理的には劣悪な環境、しかも船上で長期間一緒に生活することの過酷さと、それを乗り越えるための知恵を学ぶことができる。

狭い船内には船員の寝室だけでなく、食堂や浴場、理髪室など生活面で必要な設備もあったが、いずれも南極生活に適応していくための工夫であふれている。「なるほど!」と思える生活ぶりを知ることができる展示で、大人も子どもも楽しむことができる。

2017年3月に船内展示がリニューアル。正面、両側面、床面の4面大型スクリーンによる迫力の映像が体験できる「極感ドラマチックシアター」は必見だ。

■ 名古屋港エリアを満喫できる共通券を活用!

これだけ内容盛りだくさんで、入場料は大人高校生300円・小中学生200円とコスパ高め!しかし、まとめて楽しみたい人には近隣施設をはしごできる4館共通入場チケット(大人高校生2400円、小・中学生1200円)の購入がオススメだ。名古屋港水族館や名古屋海洋博物館、ポートビル展望室を一緒に楽しんでしまおう。

南極の海で常に荒波にさらされ、自然の猛威を感じながら働き、揺れる船内で生活してきた船員たち。彼らの冒険ロマンを肌で感じられる空間は見応えたっぷり。普段日本で生活しているだけでは知り得ない、たくさんのサプライズが詰まった「南極観測船 ふじ」に乗船してみよう。(東海ウォーカー・山田晃裕)