真剣な眼差しで講義に聞き入る東京海上日動火災保険の男性社員たち

写真拡大

男性のスキンケアに特化したセミナー「肌マネジメント研修 by uno」──。

【写真を見る】美容先進国のイメージが高い日本だが、その実態はメンズスキンケア実施率が9カ国中最下位というまさかの結果に

2018年4月より資生堂ジャパン株式会社(以下、資生堂)が始めた本セミナーが好評を呼び、7月3日に第3弾を開催した。

今回セミナーの舞台となったのは、東京海上日動火災保険株式会社(以下、東京海上日動火災保険)。当日は、若手男性社員を中心に総勢80名を超える社員がセミナーに参加し、ビジネスシーンにおける肌マネジメントの重要性や正しいスキンケアへの理解を深めていった。

日本でも年々高まりを見せている“男性スキンケア”への意識。肌が整っていると清潔感が増し、相手に信頼感や好印象を与えるなど、グローバル化が進む昨今のビジネスシーンにおいて、“スキンケア”がビジネスの成功の一つのキーポイントとなっている。

国内外の保険事業などを手掛けるグローバル企業の東京海上日動火災保険。資生堂が行った「男のスキンケア実態」調査でも金融業は肌マネジメント意識が高い業界との結果が出ているが、同社においても“外見のセルフマネジメントがビジネスパフォーマンスに大きな影響をもたらす”と考えている。そこで、ビジネスで活躍するための身だしなみ・処世術の一環として、若手男性社員を中心にスキンケアの効用や詳しい方法をレクチャーする本セミナーが開催された。

まずは、資生堂パーソナルマーケティング部の行定良太氏が登壇し、スタート。男性向けスキンケア情報サイト「メンズスキンケア大学」を運営する株式会社リッチメディアが、日本・アメリカ・中国・韓国・タイ・ドイツ・インドネシア・シンガポール・イギリスの世界9カ国の都市圏に住む20〜30代の男性ビジネスマンを対象に行った「仕事と見た目調査」結果を発表。「日本はメンズスキンケア意識が進んでいると思う国」で韓国に次いで2位という順位にもかかわらず、その実施率はというと、約51.3%で9カ国の中で最下位という実態が明らかに。この実情には受講生らも驚きを隠せず、行定氏も「この結果は現実を反映している」と述べ、美容先進国という“完全なるイメージ先行”で実態が異なる現状を「今後、海外のビジネスマンと接するときにこのギャップはまずい」と警鐘を鳴らした。

さらにもう一歩踏み込んだ調査として「海外と日本のスキンケアに対する意識の差」を紹介。海外では仕事をする上で肌に気を遣うことは当然であり、“肌をコントロールできる人は仕事もできるに違いない”という認識があるとのこと。“綺麗な肌は成功の証”と考える割合が日本よりも高いのだが、実際、この説明に対してピンとくる受講生は少なく、肌に対する意識について日本と海外では大きな隔たりのある現状が浮き彫りとなった。

続いて登壇した資生堂CSR・コミュニケーション部の河村暁子氏は、ビジネスに必要な肌マネジメントを紹介。理想のビジネスマンへの欠かせないポイントとして、「清潔感があり、信頼感を与え、知性を感じる」の3つを挙げた。肌は日常のストレスや生活環境によって、その状態が日々刻刻と変化しているという。そこでまずは、用意された手鏡で自分自身の肌をチェック。普段、まじまじと見る機会のない肌コンディションを改めて確認した。

もっとも、見た目を左右する肌表面にある小さな模様(肌のきめ)の状態は肉眼で確認することが難しいため、今回は肌のきめ年齢がわかる機械「ハンディースキンセンサー」を用意。それによる計測結果から、

(1)実年齢よりきめ年齢が大きい場合は肌が荒れている状態

(2)実年齢ときめ年齢が同等の場合はある程度きめが整っている

(3)実年齢の方がきめ年齢より大きい場合は肌マネジメントされたいい肌

に分類され、(1)の場合は早急に肌マネジメントを行う必要があるという。会場では選ばれた数名が実際にハンディースキンセンサーを使用して計測。自身の肌状態に一喜一憂した。

その後は、洗顔のポイントについて実演も交えて伝授。当たり前のことではあるが、洗顔は肌マネジメントの基本中の基本で、素肌の汚れを落とし、清潔で健やかな状態を保つ役割を担う。また、洗顔時に重要となるのが泡で、しっかりと泡立てることにより素肌の汚れを取り除いてくれる。その際ポイントとなるのが水の量で、たっぷりの水と共に空気を入れるように泡立てていくと、きめ細かい泡が完成。この泡で包み込むように洗顔をすると、すっきりとした洗い上がり、かつ、素肌の汚れをしっかりと落としてくれるとのこと。

洗顔後は資生堂が販売する化粧水・乳液・美容液・クリーム・日焼け止めを一つにしたオールインワンジェル「uno UVパーフェクションジェル」を使ってのスキンケア講義へと移行。アーモンド1個分程度を手に取り、両ほほ、ひたい、鼻、顎の5カ所に付けて顔に馴染ませるように全体に広げていく。スキンケア完了後の、しっとりとしてべたつかない状態が調子のいい肌ということで、受講生はその感覚を手で確かめていった。

セミナー後に受講生を直撃すると、「スキンケアについては、化粧水を肌に付けるだけで済ませていることが多いので、今後はしっかりと肌マネジメントをしていきたい」という声が数多く聞かれるなど、肌マネジメントの重要性と詳しい方法がしっかりと伝わった様子が伺えた。

女性と比べて肌荒れしやすい環境にあるといわれる男性の肌。見た目を左右する肌のきめは年齢と共に変化するので、好印象を勝ち取るべく“肌マネジメント”は早めに習慣付けするのが吉だ。潤いのある綺麗な肌を武器に仕事における勝者を目指す、たくさんのグローバルビジネスマンの誕生に期待したい。(東京ウォーカー(全国版)・安藤康之)