母の不倫を知った子供の壮絶体験とは…。母の“したたかさ”が許せない

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<不倫された人の気持ち、分かりますか?――vol.4 親の不倫を知った「子」その2>

 不倫が珍しいことではなくなってきているとはいえ、どこか他人事として捉えている人も少なくないもの。とくに子どもたちは、自身の親が不倫の当事者とは想像もしないことから、現実を突きつけられた時に受けるショックはパートナーのそれよりはるかに深く刻まれるようです。

 以前、父親の不倫を目の当たりにした子の思いをお伝えしましたが、今回は、高校生の時に母親の不倫を知ってしまったという娘の蓮沼薫さん(仮名/22歳)にお話を伺いました。

◆母が汚らわしいオンナにしか見えなくなった
――当時のご家庭の様子を教えてください。

「私が母の不倫を知ってしまったのは、高校2年生の冬です。当時両親は共働きでしたが、夜は家族そろってリビングで過ごして、そこそこ会話もあって、可もなく不可もなく、いわゆる“普通の家庭”だったと思います。おとなしい父は、口が立つ母の尻に敷かれ気味ではありましたが、夫婦仲も普通。キーキー言っている母を父がやんわりたしなめる感じで、大きなケンカも見たことはありません」

――お母さまの不倫を知ったきっかけは?

「当時のバイト先がチェーン店で、その日は5駅ほど離れた繁華街にある系列店へヘルプで入っていました。バイトが終わって駅に向かっていたら、男性と寄り添って歩く母に似た女性が目に留まったんです。

 まさかと思いつつあとをつけたら、母に間違いなく、父ではない男性とラブホテルへ入っていきました。すごく親密そうで、あきらかにおかしいと感じる雰囲気がありました」

――そのときのお気持ちを聞かせてください。

「心臓がバクバクして、頭は真っ白で何も考えられませんでした。でも、なぜか『母が家にいることを確かめなきゃ』って、急いで家に帰りました。今思うと、人違いだっていう証拠がほしかったんだと思います。でも、家には父しかいなかった。母の居所を尋ねると、『今日は会社の送別会だって。ごはん食べるか?』って。

 母の嘘を信じてのんきに私のご飯を心配する父に、なんだか無性に腹が立って、返事もせず部屋に戻って、なぜか泣きました。母に裏切られたような気持ちだったり、信じたくない思いだったり、父が間抜けに思えたり、でもかわいそうにも感じたり、なんだかよくわからない感情のまま、ただひたすら泣いていました」

――お母さまに対してどのように感じましたか?

「男性に寄り掛かるようにして歩きながら、媚びるような目で見上げている母の横顔が頭から離れなくて、翌朝、何事もなかったように『おはよう!』と声をかける母の顔を見た瞬間に嫌悪感が湧いてきました。そして、いつも通りの感じで父と話している姿に、なんてしたたかな女なんだろうって思ってしまったんです。

 それからは母が汚らわしいオンナにしか見えなくて、ほとんど口を利かなくなりました」

◆自分の身を案じるだけの母は母親じゃない
――薫さんの態度の変化に、お母さまのご様子は?

「私が母を避けるようになっても、母の態度は変わりませんでした。不倫現場を見た数日後、父と『難しい年ごろだから仕方がないわよね』と話しているのを聞いたので、その程度にしか思っていなかったんだと思います。

 だからその話を聞いた次の日、父がいる前で、『私、〇日はバイトのヘルプで××駅の店舗にいたの』と母に言ったんです。母はチラッと父を見てから、『あら、そんなことがあるの。次ほかへ行くときはちゃんと教えてね。何かあったら心配だから』って、何食わぬ顔をして言いました。たぶん、私がなぜ突然その話をしたのか、母は感づいたはずです。それでも動じることなく、知らないふりを通そうとする図太さには呆れましたね」