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気軽に撮った写真にも、位置情報がついているかも!?

スマホで写真を撮って、気軽にSNSやブログにアップしたり、友達とシェアできるのは便利で楽しいもの。でもちょっと待って!その写真にはもしかしたら、位置情報がついているかもしれません。そこで今回は、スマホのセキュリティ事情に詳しい、ソースネクストの唐沢勇輔さんにお話を伺いました。

今回お話を伺った、ソースネクストの唐沢勇輔さん

位置情報がバレてしまうのはどんなとき?

――InstagramやTwitter、Facebookなど、スマホで撮った写真をSNSに投稿する女子が多いと思うのですが、そもそもスマホの写真には撮影場所の位置情報がついているって本当ですか?

「設定によっては、スマホの写真には撮影場所の位置情報がついています。一番心配なのは、InstagramやFacebook、Twitter、LINEなどにアップした写真を誰かがダウンロードしたときに、その写真から自宅などの場所がわかってしまうのではないかということだと思います。でも、今現在は、そんなに神経質にならなくても大丈夫です。というのも、SNSからダウンロードした写真に位置情報が含まれないように、サービス側が設定しているためです」

――そうなんですね。では、どんな場合だと位置情報が知られてしまう可能性があるんですか?

「パソコンなどで写真データを見れば、実は誰でも簡単に位置情報は見ることができます。たとえば、自分がスマホで撮影した写真をメールやAirDrop、iCloudなどで誰かに送ると、送られてきた相手は、見ようと思えば写真の位置情報がわかってしまいます」

――実際に、位置情報ってどうやってわかるんですか?

「スマホで撮った写真をパソコンで開いてみると、Windowsであれば『プロパティ』からGPSの緯度と経度を見ることができます。Macの場合は、ツールの『インスペクタを表示』から同じく見ることができます。このデータを調べれば、撮影場所の位置がわかってしまいます」

――それは怖いですね……。どうしたらいいのでしょうか。

「心配な場合は、設定からカメラの位置情報をオフにするのが一番ですね」

――でも、写真を整理したり検索する場合に、位置情報が付いていると便利なんですよね。できれば、自分の中だけでは位置情報は知っておきたいというところはあります。

「そうですね。専用のアプリを使って、位置情報を削除する方法もあります。SNSの場合はそんなに心配ありませんが、ブログなどにアップする写真や友達に直接送る場合などは、削除しておいたほうが安全だと思います」

――たとえば、友達にメールやAirDropなどで写真を送った場合は、送った場所の位置情報がつくんですか?それとも、撮影した場所ですか?

「送った場所ではなく、写真を撮影した場所の位置情報が出ます。写真を撮影した瞬間に、GPSの位置情報と日時が写真に埋め込まれます」

――写真の加工をしても、位置情報はそのままですか?

「アプリにもよりますが、加工しても位置情報は残ってしまうと思っておいた方がいいです」

メールやiCloudで写真を送るときには注意すべきと話す唐沢さん。

あなたは大丈夫?今すぐ、位置情報の確認をしよう!

位置情報がオンになっているかどうかの確認は、設定から確認しましょう。iPhoneの場合は、設定から「プライバシー」をタップして、「位置情報サービス」を開きます。

「設定」>「プライバシー」>「位置情報サービス」を開きます。

位置情報サービスを利用しているアプリ一覧が出るので、その中から「カメラ」を開きます。「許可しない」を選択すれば、写真に位置情報はつかなくなります。また、動画の場合も同じく、オフにすることができます。

「カメラ」を開いて、位置情報を「許可しない」をオンにしましょう。

Androidの場合は、カメラアプリの設定からGPSをオフにすることができます(機種によって設定方法は異なります)。

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カメラだけではなく、ほかのアプリの位置情報もぜひチェックしておきましょう。位置情報を使わなくても困らないアプリでも、知らずにオンになっている可能性もあります。できるだけ位置情報はオフにして使うのが安心ですね。

文/内田あり(女子部JAPAN(・v・))