「顔のヨガ」? ちょっとヘンに聞こえるかもしれませんが、科学的な裏付けが。

だれでも最初に見られるのは顔。だから、できるだけスベスベの若々しい肌でいたいと少しばかりこだわるのも当然です。それは、結婚してサセックス公爵夫人になったメーガン・マークルさんも同じ。

36歳(ホントですよ!)のメーガン妃は、健康、フィットネス、そして美しさに情熱を注いでいると公言していて、セミヴィーガン食(週末以外の平日だけ菜食主義)や、自然なソバカスが見えるナチュラルメイクが話題に。お顔の点では、遺伝子に恵まれたことは明らかですが、頬骨とあごのラインを美しく保つために珍しい方法を取っているそう。

メーガン妃が2014年に「バーチボックス」(化粧品サンプルのオンライン定期購入サービス)で語ったところでは、「特に好きなエステティシャン、ニコラ・ジョスさんからフェイシャルエクササイズを受けています。簡単に言うと、徹底的に顔を形作ってくれるの。おかしなことと思うかもしれないけど、本当に効きます。エクササイズを受けた翌日は、頬骨とあごの線がずーっとくっきり。いろいろな映画賞のシーズンになると、最高に美しく見せたいと願う女優さんたちに引っ張りだこなのももっともね」。

メーガン妃は、有名エステティシャンのジョスさん独特の「インナーフェイシャル」を賞賛。『グラマー』誌のインタビューでも、お気に入りのトリートメントだと語っています。「実際に口の中から顔をマッサージしてくれるの! クレイジーよね!」

ジョスさんが「ナチュラルフェースリフト」と呼ぶそのテクニックが、顔をスッキリさせる役に立っているとか。ジョスさんによると、徹底したリンパマッサージで筋肉のストレスを解消するのだそうです。

ジョスさんは、2017年にオンラインファッション誌『ファッション・マガジン』で次のように話しています。「筋肉が緊張していると、毒素が増えて、筋肉の老化が進むだけでなく、肌にも悪い影響が。皮膚に毒素がたまると、流れが悪くなってたるんでしまうのです。だから、毒素をすべて出してしまいます。(マッサージによって)リンパ系も刺激されて、実際に毒素が排出されます。リンパ系は皮膚の色ツヤをよくして、クリーンに保つはたらきをしますから、刺激することがとても大切

フェイシャルエクササイズ(または「フェイスヨガ」)は本当に効く?

そのテクニック、確かなところもありそうと判明。ノースウエスタン大学医学部が2018年に行った研究によると、1日30分のフェイシャルエクササイズを20週間続けた中年女性で、頬の上部と下部に目に見えてハリが出たというのです。 理屈としては、皮膚の下の筋肉を鍛えると、顔にハリが出て見えて、年齢とともに失われた顔の脂肪組織と弾力性をカバーするというもの。

この理屈を実証するため、研究参加者は32種類のフェイシャルエクササイズ(それぞれおよそ1分)を学んで、実行しました。最初の8週間は毎日、9週目から20週目は1日おきにエクササイズ。研究前後の写真を見比べた結果、皮膚科医と参加者の両方ともがよくなったと回答。20週後の見た目年齢は3歳も若返りました。

この研究論文を書いたムラド・アラムさんによると、「フェイシャルエクササイズが顔の見かけをよくして、目に見える加齢のサインを減らすという証拠になります。エクササイズによって顔の筋肉が増えて強くなるため、顔が引き締まって、もっと若い頃のような張りのある顔になります」

「さらに効果を研究で確認しなければ」

ただし、この結果はもっと大規模な研究で確認する必要があると強調するアラムさん。実際に20週間のエクササイズを最後まで続けたのは、参加した27人のうち16人だけだったためです。それに、参加者は40歳から65歳の女性だけでしたから、男性やいろいろな年齢の人口全体についてもあてはまるのかどうかわからないとか。

皮膚科医もまだ確信するまでには至っていません。ニューヨーク市の認定皮膚科医、ジョシュア・ジーヒナーさんは、「顔の筋肉のエクササイズをするような人たちは、スキンケアや紫外線からの保護にも人一倍熱心だったりしますから、そのことが少しは研究結果に影響したかもしれません」と今年初めに話しています。また、フェイシャルエクササイズをやり過ぎると、筋肉を使うためにできるシワが増えて逆効果になる場合もある、とマウント・サイナイ・アイカーン医科大学の皮膚科臨床助教授、ゲイリー・ゴールデンバーグさん。

それでもフェイス・ヨガをやってみたい?

それでも顔の筋肉のエクササイズを試してみたかったら、ジョスさんが最近インスタグラムで、フェイシャルマッサージを紹介しているので見てみてください。

それから、先ほどのノースウエスタン大学の研究で使われたフェイシャルエクササイズは、顔のヨガ、「ハッピーフェイスヨガ」プログラムの考案者であるゲイリー・シコースキーさんが開発したもの。例えば、「チークリフター」というエクササイズは、口を「O(オー)」の形に開き、上唇を歯の上まで動かして、頬の筋肉を持ち上げるように笑い顔を作り、頬のいちばん上の部分に指を軽く置いてから、頬の筋肉を緩めて下げます。そして頬の筋肉を持ち上げるところから繰り返します。もうひとつ、「ハッピーチークスカルプティングスマイル」は、歯を見せずに笑い顔を作り、唇を引き結んで頬の筋肉を持ち上げ、口角に指を置いて、頬のいちばん上まで滑らせたら20秒そのままにするエクササイズです。

Jenae Sitzes/Meghan Markle Says Facial Exercises Keep Her Looking So Young

訳/STELLA MEDIX Ltd.