週刊誌やワイドショーで取り上げられる、著名人たちによる数々の不倫スキャンダル。対して、一般の主婦の間ではどのような状況になっているのでしょう。ちょっと調べてみると、パートや子どもの習いごとなどをきっかけに「ときめき」を感じたことのある主婦は、じつは意外に多いそう。

今回は、ESSE主婦ライターが、身の回りで実際に起きたエピソードを報告。主婦が思わず「グラッときた」瞬間は? 一線を超える境界線は、はたしてどこにある?


※写真はイメージです「昼顔」主婦は実在するのか!?かけおち願望をもつケースも…

主婦の不倫を扱ったドラマ『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』。放送はもう4年前になりますが、皆さん観ていましたか?

出演していた上戸彩さんも吉瀬美智子さんも美しさレベルが非現実的すぎて、個人的には、さっぱり感情移入のしようがないため、ファンタジーとして楽しく観ていました。

当時と比べても不倫報道は一向に減らず、むしろより増えている気さえする昨今。もしや自分の周りにも婚外恋愛を楽しむ妻が潜んでいるのではないか、と調査をしてみました。

ママ友Mさんのケース:パート先の大学生がかわいくて仕方がない

まずは長女の幼稚園時代のママ友Mさん。最近SNSで浮き足立っているというか、なんだか様子がおかしいのです。
これはあやしい…と、自分のなかの“昼顔センサー”が発動したので、さっそく呼び出してランチをすることに。

話を聞くと、子どもが小学校に上がったのでチェーンの飲食店でパートを始めたのだけど、神木隆之介君にそっくりなアルバイトの大学生が、かわいくて仕方がないとのこと。
職場のみんなで遊びに出かけたときの写真を見せてもらうと、たしかに神木君が階段から3回転げ落ちたような感じではあります。

「向こうは仲のいいパートのおばちゃんとしか思ってないし、変なことはなにもないんだけどね」と言う彼女。
じゃあ、もしその大学生がすべてを捨ててついて来てくれって言ったら、かけおちする? こう質問すると、「かけおち!? するする!!」と即答でした。

ママ友Hさんのケース:スイミングスクールのコーチに胸キュン


※写真はイメージです。次は、子どものスイミングスクールのコーチに恋をしているという幼稚園のママ友Hさん。
水着姿のコーチが登場すると目の色が変わり、アイドルを前にした中学生のように黄色い声を上げているというHさんに、またしてもコーチから誘われた場合のかけおちの可能性について尋ねると、「するに決まってるじゃん!」と聞くまでもない回答。

しかし、かなりのさわやかイケメンマッチョで、だれがどう見てもモテそうなコーチ。年上子もち主婦にかけおちを提案してくるだろうか…。実現性は、ちょっとその辺に置いておくことにします。

友人A子のケース:既婚子もちの上司に恋するも…

そして、なんと結婚前から仲よしの友人A子も…。既婚者でありながら、パート先の企業の既婚子もちの上司を、本格的に好きになってしまったというのです。
「これはついに昼顔来るか…!?」と、ドキドキしながら様子を見守る私。

しかし、上司にLINEの連絡先を聞こうとするも「社内メールで十分かと思いますが」、会社の飲み会のときに冗談めかして「私なんてどうですか?」と聞いてみるも、「僕は妻を愛していますので」と難攻不落。とてもつけ入る隙が見当たらなかったそうです。

結局、派遣期間が終わり、そのまま上司とは会うこともなく、悲恋に終わることに。落ち込む彼女に「バツ2シングルマザーにならなくてよかったと思うことにしようや…」(A子はバツイチ既婚)と、なぐさめの言葉をかけました。

結局、恋をしている主婦は見つかりましたが、昼顔レベルにはだれも達していないという結果に。ホッと胸をなでおろしました。

思っているだけなら、だれにも迷惑はかけていません。
実際、A子も美容や服装に気を使ってとてもキレイになったし、パートに精を出すことで家計もうるおうことに。行為に至るかそうでないかの間には、遠くて高い山があって、一線さえ越えなければなにも問題はないかもしれません。

意識高いママの集まりのケース:美魔女は全員彼氏持ち!?


写真はイメージです。とはいえ、なかには、その一線を軽々と越えていたケースも確かにあります。
自分の周りには普通の主婦が多いせいか、大学生とかけおちをするような人はいません。でも以前、シングルマザーの知人に誘われて、意識高い系ママの集まりに参加したときのこと。

私たちをよそに、こじゃれたカフェにいた4人の参加者は、まさに某美魔女雑誌から抜け出したような方々ばかり。皆さん、配偶者がそれなりの企業にお勤めで、本人もサロンを経営していたり、美容系セミナーなどを主催したりしているそう。巻き髪にネイルと、自分みがきにお金をかけているのは一目瞭然でした。

私はなぜそんな華やかな場に足を運んでしまったのか。「子育て」「仕事」「女であることのすばらしさ」についての彼女たちのドヤ語りを、ひたすら目の前の上品なお紅茶を飲みながらなんとかやり過ごしました。

その帰り道、会に誘ってくれた知人は、こっそり教えてくれました。「あの人たち全員彼氏いるよ」と…。
おそろしい世界!

高校生の頃、地元で同級生の母親がかけおちをしたという事件もありましたが、そういえばその人も、松雪泰子さんに似ていると評判の美魔女でした。

いちばん仲がよかった友達の母親でもあったので、友達に「大丈夫?」と、それとなく尋ねてみたら、返ってきた答えにまたびっくり。彼女は、笑顔で「うちのママ、まだきれいだもん。ママには好きなように生きてほしい」と答えたのです。

え? え? なに言ってるの? 大人びた彼女の発言に、「母は母以外のなにものでもない」と思い込んでいた自分。頭のなかがはハテナマークだらけになったことをよく覚えています。
大人になった今考えてみても、彼女が強がっていただけなのか本当に傷ついていなかったのかはわからないし、家族を捨てた彼女の母親の気持ちもわかりません。

結論からいえば「ときめきは意外にも多いけど、思いを実現するにはかなり難しい」。ごくごく狭い範囲での調査結果をお知らせしてみました。

<取材・文/椚まゆこ>