スマホは既にPC置き替えできる? サムスンのDeX PadはGalaxyスマホをPCに変身させる

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スマートフォンの性能が年々上がっている。今ではモバイルノートPCに匹敵するほどのスペックになっているモデルも少なくありません。

そうした背景から、スマートフォンをPCのように活用する動きも活発化しています。
スマートフォンのPC的な活用では、スマートフォンの画面を大きなディスプレイに出力することで、まるでパソコンのように利用することができます。

ただスマートフォンの画面を大画面に映し出して、マウスやキーボードを繋げるのは、少々面倒臭い面は否定できません。

そこで「スマートフォンをパソコンのように本格的に使いたい」
というニーズを叶えるため、実用度が高い機器「DeX Pad」がサムスンから発売されました。

DeX Padは、クレードルのような形状をしています。
ここにスマートフォン本体を載せて利用するスタイルです。
HDMIポートをディスプレイに接続し、二つのUSBポートより、マウスとキーボードの接続できるので、簡単にパソコンライクな利用ができます。

なお、クレードルとスマートフォンはUSB Type-Cポートによる接続となっており、画面出力だけでなく、USB Type-Cポートで給電しながらの利用もできます。

ディスプレイ出力の解像度はオートで調整されますが、HD+(1600×900ドット)、フルHD(1920×1080ドット)、WQHD(2560×1440ドット)から選択も可能です。


DeX Pad。Galaxyと接続するDockインターフェースはUSB Type-C。サイズは約82.4 x 158.4 x 33 mm、重さ約135.4g。


なお対応機種は、Galaxy S9/S9+と、Android 8.0にアップデートしたGalaxy S8/S8+、Note8となっています。Galaxy S9/S9+は、タッチパッドとして利用ができ、ソフトキーボードにも対応予定です。


DeX Padのポートにケーブル接続例。HDMIポートにHDMIケーブル、USB2.0×2ポートにキーボードとマウス, Type-Cポートに充電用USBケーブルを接続。


DeX Padでの操作感は、ただスマートフォンの画面をディスプレイに出力している、という感じではなく、簡易版のパソコンを利用しているような印象です。
動作においても遅延を感じるシーンはなく、常用できる速度です。

大画面に出力されているのでパソコンのようにマルチウィンドウで利用ができ、大画面でキーボードとマウスが使えるため、長時間の作業でも疲れにくいので最適です。
ただ、一部のアプリは、画面の拡大に対応していないため、スマートフォンの画面のように縦長なウィンドウスタイルとなります。


Galaxy Note 8をDeX Padにて出力した例


DeX Padは、簡易的な作業であれば十分こなすことができます。
デスクにディスプレイとDeX Padさえ用意しておけば、Galaxyをセットするだけで、すぐにパソコンライクな利用ができます。
また、スマートフォンとパソコンの2台を併用した場合に必要となるデータ共有も、Galaxy とDeX Padの活用ならば1台なので、1つのGalaxyに保存され、管理、利用ができます。

旅先などでパソコン利用が必要な際でも、ホテルにHDMI対応ディスプレイがある場合、DeX Padとマウスとキーボードを持参すればパソコン代わりに使えますので荷物を減らすことができます。

今後、スマートフォンのスペックは、さらに上がっていくことでしょう。
それにともないDeX Padのようにスマートフォンをパソコンのように利用するシーンも、今よりも増えていくと思われます。

Galaxyユーザーの方はDeX Padを活用されてはいかがでしょうか。

DeX Pad


伊藤浩一