デンソーの工場見学「TAKATANA ファクトリーツアー」が2018年7月23日(月)よりスタート。予約は7月4日(水)より受付を開始する

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2018年7月23日(月)より、大手自動車部品メーカー・デンソーの高棚製作所(愛知県安城市)で、同社初の一般向け工場見学「TAKATANA ファクトリーツアー」がスタートする。高棚製作所は、主に自動車のメータや安全装置を制作している工場。このツアーではその製造過程が見られるほか、開発中の最新システムを体感できる。6月27日(水)に開所式&発表会が実施され、その式典に筆者も参列。ひと足先にこの工場見学を体験してきたので、その模様をお届けする!

【写真を見る】床に描かれたトリックアート/デンソー・TAKATANA ファクトリーツアー

■ デンソーの“モノづくり”に迫る工場見学

敷地の中央部に位置するホールに到着し、最初に訪れたのは同施設のエントランスロビー。ここではスタッフによる高棚製作所の概要説明が行われた。メータの巨大オブジェが展示されているのが特徴で、オブジェ中央には日付が表示されている。フォトスポットにもなっているので訪れた際はここで写真を撮ろう。

その後、大型3面スクリーンのあるオリエンテーションシアターでオリジナルアニメーションを観賞。キャラクター・メータくんが登場し、“クルマが作る安全安心な未来”をテーマにしたミニストーリーが楽しめる。アニメーションを見終えた後は、バスに乗って、工場見学のメインスポットである501工場へと向かった。

バスのなかでは、スタッフが高棚製作所の豆知識をいろいろ教えてくれる。そのなかには、敷地内にある工場は地下通路でつながっていることや、“動植物の生態系”であるビオトープがあり、ホタルやメダカが生息していることなど意外な情報も。整備された広い工場をバスで進んでいく様子も面白く、窓から眺める工場の景色にワクワクと期待が高まる。

そしてついに501工場に到着。高棚製作所には4つの工場があり、501工場は敷地内で一番広い工場で、コンビネーションメータやリモートタッチコントローラを製造している。工場に入り用意されているスリッパに履き替え、順路に沿って進む。工場の様子は階段を上った先にある「メータ工場見学通路」から眺められる。通路壁や床には、オリジナルキャラクター・クラフトさんの働く姿がさまざまに描かれ、トリックアートが描かれている場所もある。メータの歴史や組み立て工程も展示してあり、コアな展示物に子どもに限らず、自動車好きの大人も楽しめる。また、上から眺めるだけでなく、通路中盤にはライブビジョンがあり、組み立てラインの各所に設置されたカメラから、作業の様子をモニター越しに間近で見ることができる。

ツアーの最終地点となるのは、プレゼンテーションルーム。ここではメータが出来るまでの過程を映像で学べるほか、同社が開発している最先端技術を体験できる。特にフロントガラスに情報を映し出すヘッドアップディスプレイや、わき見運転・居眠り運転を検知するシステムなど安全運転をサポートしてくれる技術の数々は、今後の明るいクルマ社会を予感させる。

■ 「“モノづくり”を伝えたい!」デンソーの想い

工場見学終了後、エントランスロビーでは開所式が実施され、テープカットが行われた。挨拶で都築昇司専務は「工場見学は今まで取引先や関係者に向けてのみ行っていました。今回スタートする工場見学をきっかけに、多くの人にモノづくりに興味をもってほしいと思います。また、“工場は生き物”と表現されることが多いのですが、組み立てラインなどはどんどん変化していきます。その様子などもリアルに感じてほしいと思います」と語った。

■ 予約は7月4日(木)よりスタート!

「TAKATANA ファクトリーツアー」は参加するには特設サイトからの事前予約が必要で、2018年7月4日(水)より受付を開始する。工場見学の所要時間は約90分で、料金は無料。なお、見学は小学生以上(小学生の場合は成人の同伴が必要、未就学児の見学は不可)となっており、1人からでも見学ができる。またJR刈谷駅からの高棚製作所までの無料シャトルバスが運行されるほか、ここでしか手に入らないお土産がもらえるのもポイントだ。

普段乗っている自動車も「TAKATANA ファクトリーツアー」に参加すれば違った見方ができるかも(!?)。この夏は話題の工場見学に出かけてみよう!(東海ウォーカー・淺野倫孝)