怪しい“妊娠できる石”に、赤富士の絵…妊活開運グッズの闇<目指せ!デキたら婚>

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【おおしまりえの 目指せ!デキたら婚】

 恋愛ジャーナリストのおおしまりえです。

 結婚は1回経験して失敗しているから興味がないけど、子どもは欲しい。だから結婚より先に、パートナーの彼と妊活をしよう。そう思って始めた本連載。

 しかしなんやかんや先に結婚の話が進んだり、マリッジブルーになったりと、山も谷もありまくり。なんとか面倒モードを脱し、マイペースに結婚準備も妊活についても取り組んでいこうとおもったとき、筆者の心を撃ち抜くモノが目に入ります。

「私は、これで妊娠できました!」

 なんということでしょう。世間には、数多の妊活系開運グッズが売られているのです。中には芸能人を広告塔にしているものまであるではないですか。

 スピリチュアルとか占いは好きな方だけど、あくまでも“ロマン”くらいに思っている者としては、買う人はどんだけ必死なのか、本当に効果があるのか、気になるところです。

◆問題になった妊娠米、今も売られている「赤富士の絵」…
 妊活開運グッズといえば、少し前にフリマアプリ『メルカリ』で売られていた『ざくろの絵』や『妊娠米』が有名でしょう。

 妊娠米は、妊婦からお米をもらうと妊娠菌がついていて妊娠しやすくなるという、まるで生理の子の近くにいると生理がうつるという都市伝説さながらの内容です。医学的根拠がないと問題になり、メルカリは削除しました。

 ざくろの絵は、妊婦の書いたざくろの絵を寝室にかざると子宝を授かるというジンクスで、自称妊婦がメルカリ内で多数のザクロ絵画(といっても落書きレベル)を出品していましたが、今は見かけません。

 しかし最近は『赤富士』なるものがブームらしく、こちらはまだメルカリで見つけることができます。

 赤富士とは、妊婦が陣痛中に赤ペンで書いた富士山のイラストで、これをもらうと妊娠できるというもの。

 正直陣痛中にそんなことする余裕があるのか……と驚愕するのですが、出産経験者に話を聞くと、陣痛きたてならけっこー余裕とのこと。

 とはいえ、メルカリに出されているものが本当に陣痛中の執筆か確認するすべはなく、中には『コウノトリとザクロもプラスして書きました♪』と、お得感をアピールするモノも。

 妊活に悩むと、こういったグッズを頼る気持ちが芽生えるのは理解できますが、バイト感覚で売っている人は、本当の妊婦でも業者でもひどすぎると感じてしまいます。

◆「妊娠できる石」、プロの目から見てどうなんだ?
 数多存在する怪しげな妊活開運グッズ。私もせっかくならその波を体感してみようと、5000円ほどの“妊活に効果があるとされる石”をゲットしてみました。

 この石は、なんでも温め効果があり、おへそや耳にいれると良いのだとか。妊娠に効果があると紹介されていますが、ホンマかいなと半信半疑で使い始めたところ、効果のほどは…………。

 なーんにも感じません。

 はい。もうびっくりするほど温かくもならないし、トイレのたびに便器に落としてしまうのではと心配でなりません。

 しかも石をつけていると、カスがついていることがあり、どうにもテンションが下がる。カスがつくのは自分のメンテナンス不足としても、効果を全く実感できないのであります。

 そんな疑心暗鬼はプロに頼るべし! そう思い、スピリチュアルを生業とする人たちに評価してもらうことにしました。

 すると、気功が専門の先生には「ごめん、これなんにも感じないよ。石なの?」と言われ、ヒーラーをしている先生は「これガラス玉じゃないかな…」と表情を曇らせます。

 スピリチュアルグッズをスピリチュアルの専門家に見せる行為自体、信憑性にかけることは理解しています。

 しかしもし妊活開運グッズにすがってしまいそうな人がいたら、ちょっと立ち止まり、もう一度情報を整理し、そして心を落ち着けて欲しいのです。

 ジンクスはどこまでいってもジンクスですから、医学的な根拠はありません。これら妊娠スピリチュアルグッズを、ロマンと割り切り楽しめるなら、全く止めないし批判もしません。しかし最後の頼み……として手を出すには、あまりにもお粗末な品ばかり。

「子どもが欲しい」本気の気持ちを思うと、妊活ビジネスの闇を感じ、心が痛む思いなのでした。

<文・イラスト/おおしまりえ>
【おおしまりえ】
水商売やプロ雀士、素人モデルなどで、のべ1万人以上の男性を接客。現在は雑食系恋愛ジャーナリストとして年間100本以上恋愛コラムを執筆中。ブログ・Twitter:@utena0518