浜松市内で開いた、スズキの株主総会

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 スズキは28日、インドで2030年に電気自動車(EV)の年間販売台数を150万台とする計画を明らかにした。同日、浜松市内のホテルで開いた株主総会で鈴木修会長が表明した。鈴木会長は「この大挑戦に向けて逆算の発想で準備を進めたい」と述べた。

 スズキは20年頃に同国にEVを投入する計画を示していたが具体的な台数目標を示したのは初めて。EV用プラットフォーム(車台)やモーター、電池の開発を加速していくほか、現地の工場を増設し生産体制を強化する。現地のエンジニアや販売後の修理を手がけるサービススタッフの養成など「人づくり」にも着手する考え。

 現在スズキが50%のシェアを占めるインドの自動車市場は、30年に1000万台に拡大すると想定されている。鈴木俊宏社長は「30年にもインドで過半数のシェアを維持したい」とし、500万台を目指す方針を掲げた。

 500万台のうちEVを除く350万台についてもハイブリッド車(HV)や圧縮天然ガス(CNG)車といったエコカーの比率を高めるという。また同日、19年3月までにインドでコネクテッドカー(つながる車)のサービスを開始することも明らかにした。