ⒸTokyo2020


東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、東京2020大会)まで800日を切りました。200カ国以上が参加する世界最大規模のスポーツの祭典が東京で開催することは、一生に一度の大切な思い出になることでしょう。

東京2020大会に何らかの形で参加して、未来を担うわが子に希望や夢を与えたい! そんな思いを秘めているママたちも多いのではないでしょうか。

まずは、開催までのイベントカレンダーをチェックして、参加できるもの、早めに行動できることを知りましょう。

<Road to 東京2020大会 おもなイベントカレンダー>
●2018年
7月22日:マスコットデビュー
9月中旬〜12月上旬:大会ボランディア応募期間

●2019年
春頃〜:一般向けチケット販売開始
7月頃:メダルデザイン発表
10月頃〜:大会ボランティア共通研修開始
11月頃:新国立競技場完成

●2020年
3月頃〜:聖火リレー開始
4月頃〜:東京2020Nipponフェスティバル開催(町や地域で開催する各種イベント)
7月24日〜8月9日:東京2020オリンピック開催
8月25日〜9月6日:東京2020パラリンピック開催


このなかで、東京2020大会に一般から参加できる方法としては、大会ボランティアとして参加するか、チケットを購入して観戦するかの2つ。これについて、公益財団法人 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会、総務局ボランティア推進部の傳夏樹さんと、マーケティング局チケッティング部の鈴木秀紀さんに、お話をうかがいました。

■東京2020大会「ボランティアをやってみようかな」大会までのスケジュール

リオ・デ・ジャネイロ大会のボランティアスタッフ ⒸTokyo 2020


世界中の国や地域から選手や大会関係者、報道関係者そして観客が来日するオリンピック・パラリンピック。大会ボランティアは、大会運営に直接携わり、大会の雰囲気を醸成するメンバーの一員として、成功に導く活躍が期待されます。

<大会ボランティア おもな募集要項>
募集人数:8万人
活動期間:大会期間中及び大会期間前後において10日以上が基本
活動時間:1日8時間程度(休憩、待機時間を含む)
応募条件:2002年4月1日以前に生まれた人など
応募期間:2018年9月中旬〜12月上旬
応募方法:公式ウェブサイト

<大会ボランティア スケジュール>
2019年2月〜:オリエンテーション参加(1回2時間程度)
2019年10月〜共通研修参加(1回3、4時間程度)
2020年4月〜:役割別・リーダーシップ研修参加
2020年6月〜:会場別研修参加

<ボランティアの活動分野>
案内、競技、移動サポート(運転等)、アテンド、運営サポート、ヘルスケア、テクノロジー、メディア、式典

<活動に当たり支給される物品など>
・オリジナルデザインのユニフォーム(シャツ、ジャケット、パンツ、キャップ、シューズ、バッグなど)
・活動中の飲食
・ボランティア活動向けの保険
・活動期間中における滞在先から会場までの交通費相当として一定程度
※オリエンテーション、研修期間を除く


以上が、東京2020大会のボランティアについて発表になっている内容です(2018年6月20日時点)。応募から参加まで2年近くにわたり、東京2020大会に関わっていくこととなりますね。
 
 

■東京2020大会「ボランティア、本当のところは?」大会運営にインタビュー

会場内で活動するボランティアスタッフ(リオ・デ・ジャネイロ大会) ⒸTokyo 2020


ボランティアで参加し、運営サイドから東京2020大会を楽しめるのは、自国開催であればこそ。でも、子育て中のママでも、問題なく参加できるものでしょうか? 東京2020大会組織委員会、総務局ボランティア推進部の傳夏樹さんにうかがいました。

――スケジュールを見ると、子育て中のママにはハードルが高いでしょうか?

傳夏樹さん(以下、傳さん):オリエンテーションはオリンピック・パラリンピックの雰囲気を楽しんでもらい、チームワークを高めていただくのが目的です。2年間かけてひとつのチームになりたいので、あまり難しく考える必要はないです。共通研修も同様、参加スケジュールは時間と曜日を自由に選べるようにしていく予定です。会場は東京以外にも、北海道から福岡まで10都市あるので、東京以外に在住のママさんも参加しやすいようにしていきたいです。

以上を基本としていますが、活動期間が10日間というのは、初めての活動なので慣れるまでに時間がかかるということも考えています。過去大会でも10日間以上となっているようですね。

また、厚生労働省では「社会貢献活動休暇」と呼ばれるボランティア休暇の導入を企業に推進しています。導入している企業はまだまだ一部ですが、今後増えることを期待しています。

――大会期間中の宿泊は自己負担ですか?

傳さん:宿泊費は自己負担ですが、パートナー企業にご協力いただき、宿泊先の情報提供をしていければと思っています。ボランティアの希望を出す際、お住いのエリア近くを選んでいただければ、自己負担の軽減になります。

――オリジナルデザインのユニフォームは決定していますか?

傳さん:パートナー企業のasicsに提供いただく予定です。デザインの発表は過去大会では大会の1年前くらいだったようです。ユニフォーム一式は大会終了後に記念として持ち帰ることもできますよ。アイテムによっては複数枚用意する予定です。

世界各国から参加するボランティアスタッフ(リオ・デ・ジャネイロ大会)ⒸTokyo2020


――大会ボランティアならではの「参加して良かった」ポイントは?

傳さん:過去の大会ボランティア経験者の声を聞くと、一番大きいのは“出会い”だそうです。いろいろな国の人と出会って、友だちになった。また、外国からの要人をサポートする役割(アテンド)についていたスタッフは、その要人たちと親しくなったとも聞きました。

仕事を持っているママさんでしたら、アテンド活動などがやりがいもあって楽しいかもしれませんね。お子さんにとっても、ママがこんなに広く、大勢の人がいる会場で活動しているなんてすごい! と心に強く残ると良いなと思います。

――活動分野を決める基準を教えてください。

傳さん:活動分野は9つあり、そのなかから3つ選択できますが、必ずしも希望通りにはなりませんのでご了承ください。決定基準は、応募者が希望する活動分野と役割、活動したい会場(競技会場は東京都以外に千葉県、埼玉県、神奈川県、北海道、宮城県、福島県、茨城県、静岡県)、オリンピック・パラリンピックのどちらか、または両大会に参加したいか、何日間活動できるかなどを運営側のニーズとマッチングさせていきます。

――子どもが参加できることはありますか?

傳さん:中高生が参加できるような、例えばサッカーやテニスのボールパーソン、バスケットボールのモップ掛け、または入場待ちの観客向けに楽器演奏などができたらと。

小学生以下のお子さんは、会場で観戦していただけたらいいなと思います。開催地・東京都の各学校では、障害者スポーツ大会の観戦、地域の留学生・海外の学校との国際交流などのオリンピック・パラリンピック教育も始まっているようですが、まだまだ検討中です。

大会ボランティアは性別、国籍、障がいの有無にかかわらず、さまざまな人を必要としています。迷われたらまず応募してみてください。

そこで「やっぱり違うな」「参加は難しいかな」と思った場合は、大会ボランティアの登録を取り消すこともできるので、まずはオリエンテーションの参加をおすすめしています。

大会ボランティアは、オリンピック・パラリンピックの運営に直接携われるため、大会の熱気を肌で感じられる体験ができますが、ちょっとハードルが高い…と感じる方には、事前キャンプ地や都市ボランティアもあります。詳細は、各自治体に確認していただくことになりますが、これらに参加してみるという選択肢もあります。
 
 

■東京2020大会「何としても観たい!」観戦チケット購入はどうしたら?

東京2020大会に参加するもうひとつの方法といえば、観戦チケットを購入し、観客として開会式や閉会式、競技を楽しむ方法でしょう。今から、チケット争奪戦が予想される東京2020大会。どのように観戦チケットが発売されるのか、マーケティング局チケッティング部の鈴木秀紀さんにうかがいました。

――観戦チケットの購入には、事前登録が必要なんですか?

鈴木秀紀さん(以下、鈴木さん):はい。まずは、下のQRコードを読み取る、または公式サイトにアクセスしてTOKYO 2020 IDを登録してください。

TOKYO 2020 ID 登録のQRコード(左)、登録サイト(右)


ID登録はすでに始まっていて、このIDがウェブサイトでチケットを購入する時のログインIDになります。販売開始後にID登録して購入いただくことも可能ですが、事前登録をすることでチケット販売や最新グッズ、ボランティア募集、イベント案内など、大会に関わる情報が定期的にメールマガジンで配信されます。そのほか、プレゼントなどの企画も検討中なので、まずは登録してみてください。

――事前登録した場合、今後のスケジュールは?

鈴木さん:人気のチケットは抽選になります。当選後、チケットの入手方法は、紙チケット(配送)、プリント(自宅のプリンターで印刷)、モバイルチケット(QRコードを表示)のなかから選べます。

過去大会のチケット。左から紙チケット、プリント、モバイルチケット ⒸTokyo2020


――小中高生向けの低価格チケットも登場しますか?

鈴木さん:現在、チケット戦略に対する有識者会議を行っています。そのなかで、次世代を担う若い人たちにたくさん観戦して欲しいという方向性を打ち出しているので、例えば、親子での観戦、お年寄りや障がいを持たれた方も家族や仲間と一緒に観戦できるような企画チケットを考えていきたいです。そのほか、学校連携の観戦プログラムを100万人規模で検討しています。

――観戦席のカテゴリーや値段は?

鈴木さん:具体的なことはこれからですが、過去大会では大きいスタジアムだと席のカテゴリーは5種類。小さい会場は1、2種類です。ロンドン大会の陸上競技会場で最も高額な席はおよそ10万円、安いチケットだと3000円弱。パラリンピックはもう少し求めやすい価格でした。

東京2020大会は、家族連れでも購入しやすい価格を設けるなどして、もう少しメリハリをつけようと考えています。

――実際に、会場で観戦することで、熱狂空間を体感できますね。

鈴木さん:大会を作るのはアスリートのパフォーマンスと会場の観客です。また、アスリートのポテンシャルを最大限に引き出すのも観客の力が大きいと思います。

子どもたちにはスポーツ観戦だけではなく、会場で世界の人たちと触れ合い、平和であることの素晴らしさ、そして全力でパフォーマンスするアスリートの努力と全力で応援する観客の熱い気持ちを感じて欲しいです。

特にパラリンピックに注目していただけたら。ロンドン大会のパラリンピックは満席の会場が多かったようです。チケットの買い求めやすさではなく、国民の障害者スポーツへの意識の高さの表れです。

東京2020大会でも共生社会を打ち出して、多様性のなかで一緒に楽しめたら。特に、小さなお子さんにはパラリンピックのアスリートが頑張っているところを見てほしいですね。

東京で開催できる素晴らしさ、会場に足を運ぶことによって経験できること。子どもたちの人生の財産になるような大会を目指していきたいです。ぜひ、お子さんを連れて満席の会場で応援しましょう!

ボランティアとチケットの事前登録について、さまざまな角度から教えていただきました。東京2020大会はまだ先のこと…なんて思っていたら、あっという間です。これからさまざまな開催イベントが行われるので、最新情報チェックして、オリンピック・パラリンピックを盛り上げて、そして参加しましょう!

・東京2020大会公式ウェブサイト

取材・文/木村秋子
(ライターチーム123)