クレジットカードやポイントのお得な活用方法を指南する【お得なクレカ・ポイント活用】。今回はクレジットカードの支払い方法についてご紹介します。通常は翌月一括払いですが、高額の買い物をした場合などには、分割払いやリボ払いにすると、支払いやすくなります。利用したことがある人も多いのでは?でもこの2つ、同じように複数回で支払いますが、その中身には違いがあります。

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クレジットカードの支払い方

クレジットカードの支払い方には、大きく以下の4つの方法があります。

1回払い・手数料不要
●翌月一括払い
●ボーナス一括払い
複数回払い・手数料必要
●分割払い
●リボ払い(リボルビング払い)

一般的な支払い方法は「翌月一括払い」で、カードを利用した翌月の引き落とし日に、一括で支払います。「ボーナス一括払い」の場合は、カードを利用した翌ボーナス時期に一括で。支払時期は通常、夏は7月か8月、冬は12月か1月。この2つは一般的に手数料はかかりません。

一方、高額商品を購入した時などに、月々の支払いを無理のない金額にする方法として、「分割払い」と「リボ払い」があります。

「分割払い」は6回、12回、24回などと、支払い回数や月々の支払い額を決めて支払っていく方法。支払い回数を多くすれば月々の支払いは少なくできますが、その分、手数料が多くかかります。支払い回数を少なくすれば月々の負担は増えますが、手数料が低く済み、支払いを早く終えることができます。分割払いを選んでも、2回払いの場合は手数料が不要のケースがほとんどです(国内利用の場合)。

「リボ払い」は月々の支払い金額を2万円などと決めて、その残高を支払っていく方法。月々の支払いを一定額に抑えられるので、支払いやすくなります。ただ無計画に利用すると、いつまでも支払いが終わらないということも。毎月の支払いは元本の返済額と手数料の合計。元本が増えると手数料が多くかかるので、その分、元本の返済額が少なくなり、いつまでも元本が返済できないといったことになります。

■リボ払いと分割払いの支払いイメージ図

同じ金額の買い物でも、リボ払いと分割払いでは支払い方がこのように異なる。なおリボ払いは一定の返済額に手数料がかかる形で記載。

次ページでリボ払いをさらに詳しく紹介!

リボ払いには様々な支払い方法がある

リボ払いにはカード会社によって様々な支払方法があり、代表的なものに「定額方式」と「残高スライド方式」があります。「定額方式」は先ほど説明した毎月一定額を支払う方法。元本と手数料を加えて一定額にする方法と、元本を一定額にして、残高分の手数料をプラスする方法があります。後者は支払額が一定になりませんが、支払額を着実に減らすことができます。

「残高スライド方式」は支払い残高に応じて、毎月の支払額が増減する方法。例えば残高が10万円未満だと1万円、10万円以上20万円未満だと2万円、20万円以上30万円未満だと3万円といった具合です。残高が増えると月々の支払額がアップしますが、その分、支払い回数は減り、残高が増えたことも認識しやすくなります。

なお、一般的に分割払いとリボ払いでは、分割払いの手数料の方が年率が低いと言われています。

クレジットカードは計画的に利用しよう。

高額の買い物をした時に分割払いやリボ払いは便利ですが、その分、手数料を支払わなくてはいけません。リボ払いの金利は一般的に15%。あくまで年利なので、半年で返済すれば7.5%、4か月なら5%と負担は少なくなります。仮に1万円の買い物を15%のリボ払いで購入し、1か月後に返済すると、その手数料は125円。さほど高くは感じません。

15%÷12か月=1か月1.25%
1万円×0.0125=125円

でも残高が12万円として、毎月1万円を返済すると、その手数料は9972円にもなります(日本クレジット協会の手数料計算のシミュレーションを利用)。その理由は、手数料は残高にかかるから。12万円、11万円と残高が減っていくものの、母数が大きいと、その分、手数料も多くかかってしまうのです。

これらのカードの支払い方法は、クレジットカード会社や販売会社、カードの種類によっても異なります。カードによってはリボ払いしかできないものもあるので、まずは自分が利用しているクレジットカードではどのような支払い方ができるのか、しっかり調べてみることをおすすめします。


クレカ・ポイントの賢人綿谷禎子

ライター、「All About」ガイド
情報誌の編集部から編集プロダクションを経てフリーランスに。現在は小学館発行のビジネス情報誌「DIME」を中心に、企業のオウンドメディアや情報サイトなどで幅広く執筆。生活情報サイト「All About」のガイドも務める。クレジットカード、ポイント、電子マネー、通信費節約などのジャンルのほか、趣味の文具や手帳の記事も手掛ける。