夏にひんやり肌触りのシルクスカーフ、“巻く”以外の使い方でアクセサリーに

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【モードをリアルに着る! Vol.36/小林直子】

 1980年代の初頭、「アントワープの6人」と呼ばれるアントワープの王立芸術学院を卒業した6人のデザイナーが出現し、彼らはファッション界に多大な影響を与えました。

 その中の一人であるドリス・ヴァン・ノッテンがデビューしてからもう四半世紀が経過。ずっと第一線で活躍し、人気も継続しています。
◆“何年たっても古臭くならない着こなし”のヒント
 そんなドリスのインスピレーションの源泉はアントワープ郊外の邸宅の庭園に咲く花々。

 ですから、ドリスのコレクションが黒1色などということはありません。カラフルだけれどもシックでエレガント。ドリスの作る服は実際に着ることが可能で、しかも決して古びることがない美しさを持っています。
 そんなドリスヴァンノッテンのコレクションから、何年たっても古臭くならない着こなし、つまり数年後に自分の写真を見たときに、大笑いすることにならない着こなしについてのヒントをいただくことにしましょう。

◆正方形のスカーフの新しい使い方の提案
 2018年の春夏コレクションで重要な役割を果たしているのがスカーフ。ドリスが自分のコレクションを解説している動画を見ると、「カレ・フラール」と言っていますから、これは正方形のスカーフです。

 この正方形のスカーフの新しい使い方の提案が、今回のコレクションでは多くなされています。
 この中で私が、これは使えるなと思ったのがこのスタイル。大判のスカーフをノースリーブのドレスの片側の肩にかけ、ずり落ちないようにウエストのベルトで留めています。

 このようにスカーフを付け足すことにより、スカーフをアクセサリーのように装飾的に使うことができます。
 スカーフは首に巻くものという考え方を変えて、スタイル全体に色を付け足したり、柄を楽しむために用いると考えれば、このほかにもいろいろ応用が効きます。

 実際、ドリスヴァンノッテンのコレクションの中でも、スカーフをスカートのウエスト部分に巻いたり、ジャケットの内側からはみ出させてみたりと、スカーフの多様な装飾的な使い方が提案されています。

◆宝の持ち腐れになっているシルクのスカーフを活用
 さて、では私たちがこんなスカーフ使いを真似するにはどうしたらいいでしょうか。

 まずはスカーフを用意するところから始めましょう。実際にはもう既に正方形のスカーフを持っている人が多いと思います。けれども案外とそのスカーフ、使っていないのではないでしょうか。特にシルクのスカーフは持っているだけで、宝の持ち腐れにはってはいませんか。

 夏になると、多くの人が冷房よけのために麻100パーセントやビスコースリネンのような、しゃりっとした質感のスカーフを首に巻いたりしています。麻は夏らしい素材ですし、汗も吸い取りますから、それはそれで結構です。けれども夏のシルクもとてもいいのです。

 シルクには滑らかな肌触りと独特の艶があり、肌に触れると、そのひんやりした触感が夏は特に涼しく感じられます。

 また、洗濯も簡単。使ったその日のうちに手洗いすれば、脱水をかけなくとも、吊るしておくだけですぐ乾きます(ただし、色落ちするものもありますので注意は必要)。

 例えばインドやタイといった暑い国々でも、衣服としてシルク素材はふんだんに使われますから、暑いときにシルクは適しているのです。

 シルクのスカーフがない場合は、割と簡単に調達できます。古着屋やリサイクルショップや、インドやタイなど、エスニックなアイテムを扱うショップにもシルクのスカーフはあるでしょうから、手ごろな価格で手に入れることは可能です。