店主のあたたかい想いが。
タバコの煙が苦手なあなたに。雰囲気の良さも魅力。東京の完全禁煙の喫茶店はここ!

「喫茶店」とはその字の通り、喫煙がつきもの。しかし、次の予定があるからタバコの匂いをつけたくない…ちょっと匂いが苦手…。そんな悩みもしばしば耳にしますよね。ここでは、タバコの煙無くゆったり楽しめる、店内完全禁煙の喫茶店をご紹介します。

1.おいしいものを、いい環境で。ヘルシー系喫茶の先駆〈Flor de Café 銀座 樹の花〉/東銀座

内装は1970年代に流行した地中海風。1970年代、日本はコーヒーブーム。店主の成沢弘子さんはそのまっただ中にコーヒー専門学校で学び、79年にお店をオープンした。開店4日後には元ビートルズのジョン・レノンとオノ・ヨーコ夫妻が来店するという幸せなハプニングも。

健康を考え、早くからメニューに反映。オープン数年後に始めたカレーはインド・マドラス出身の知人がレシピを考案。化学調味料不使用で、鶏もも肉の脂身を丁寧に取り除いているため、胃がもたれないと好評だ。15年前には思いきって禁煙化。オーガニックのコーヒー豆も時代に先駆けて取り扱い始めた。

ハンドドリップで1杯ずつ注文を受けてから。本格派チーズケーキ&芳醇ブレンド1,150円(税込)。ケーキは創業時から友人の手作り。「お客さんも私も、いい環境でいいものを食べて、が一番。それが店を長く続ける秘訣でもあるんです」

(Hanako1150号掲載/photo : Kenya Abe text : Hiroko Yabuki)

2.澄んだ空気がうれしい!都会のロッジ〈喫茶 穂高〉/御茶ノ水

御茶ノ水の駅前に突如現れる山小屋風の店が〈穂高〉。近隣は大学街で、昭和30年当時は日本山岳会もご近所。そのなごりで昔も今もスポーツマン、とりわけ山ボーイが集う。建物は日大出身で山好きの建築家・森史夫氏が設計。意外にもマスターは「スターバックスみたいな店」を思い描いていたそうだが、神田川沿いという地の利を生かし今のスタイルに。

マスターが体を壊してからは禁煙に。「そうしたらコーヒーっていい香りだなって」。東京のロッジでいただく一杯は、格別。神田川を見下ろす窓際が特等席。壁の絵は畦地梅太郎氏の作品で、数枚所蔵している。天井が高く見えた方が落ち着く、とテーブルや椅子は低め。車椅子のお客さんも座れるよう、入り口付近は運びやすい軽い椅子を。季節感に気を配り、卓上の生花はもちろん壁の絵画もこまめに入れ替える。

コーヒーはたくさん作ると味に深みが出る、とマスター。「骨董品」の琺瑯ポットで一気に40杯分。食事はトーストだけ。田端の〈グランドベーカリー〉の食パン一斤を4枚切りにした超厚切り。350円(朝10時まで250円)、コーヒー500円

(Hanako1150号掲載/photo : Kenya Abe text : Hiroko Yabuki)