「ストロベリームーン」とは、夏至にいちばん近い満月(もしくは、6月の満月)のこと。そのネーミングは、ネイティブ・アメリカンが季節に応じて満月につけた名前に由来するといわれています。

今年は6月21日(木)が夏至だったので、いちばん近い満月は6月28日(木)。さあ、もうすぐストロベリームーンがめぐってきます!

イチゴは初夏の収穫物。だからストロベリームーン

日本では春のイメージが強いイチゴですが、そもそもの旬は初夏。初夏に山へトレッキングに行くと、赤く色づきはじめた野イチゴをよく見かけますよね。

1年のうちに12回あらわれる満月を、大自然のいとなみの節目と考えていたネイティブ・アメリカンは、ほぼ一定のサイクルでめぐってくる満月に、身近な動物や季節の収穫物などの名前をつけました。彼らが、初夏の恵みであるイチゴと、6月の満月を結びつけたのは、自然のなりゆきといえるかもしれません。

イチゴと6月の満月のつながりは、初夏という季節だけではなく、その色にも関係性があります。というのも、この時季の満月は赤みがかってみえることがあるからです。

なぜ赤みをおびて見えるのか?

日本を含む北半球では、太陽の高さは夏に高く、冬に低くなります。それとは反対に、満月の高さは夏に低く、冬に高くなります。つまり、1年のうちで太陽の高さ(南中高度)がもっとも高くなる夏至のころの満月は、真南に昇っても低めに位置しているということ。朝日や夕日が赤くみえるように、低空にいる満月も赤っぽくみえることがあるわけです。

とはいえ、品種改良された真っ赤なイチゴのように見えるわけではありませんし、当日の天候や大気の状態に左右されて赤みをおびないことだってあります。赤い満月が見られたら、かなりラッキーだと思ってください。

ねらい目は、夕方の東の低空

せっかくめぐってきた年に一度の機会ですから、赤みがかったストロベリームーンをひと目見たいですよね。まったくチャンスがないわけではありません。狙うべきタイミングは、月が東の空に昇ってきたとき。

東から昇ってきたばかりの太陽が赤く見えるのと同じように、満月も赤っぽく(もしくはオレンジ色や、黄色が強い感じ)に見える可能性が高いといえます。東京の月の出の時刻は、18時58分(日の出の時刻が地域によって違うように、月の出の時刻も異なります)。ですから、19時頃から東の低空に注目していれば、ストロベリームーンに出合えるかもしれません。

一説によると、ストロベリームーンを見ると、「幸せになれる」「好きな人と結ばれる(結婚できる)」のだそう。そんな言い伝えを知っておくと、よりいっそう満月を見るワクワクや喜びが感じられそうです。