「最近、私、寝汗がすごいんです。仕事は慢性的に忙しく残業はしょっちゅう。食事や睡眠時間はあまり規則的ではありませんが、もともとこんな生活で、最近とくに乱れているわけではありません。歳のせいでしょうか?」(事務職・アラフォー)というご質問です。

夜中になんか寝苦しくて目覚めると寝汗でビッショリ。朝も起きるとパジャマがビッショリ。さすがにかきすぎでしょ!という感じですね。睡眠コンサルタントの友野なお先生にうかがいました。

寒暖差の大きい夏は自律神経がみだれやすい季節

多汗には様々な原因が考えられますが、更年期の症状のひとつである可能性があります。質問者さんはアラフォーということで更年期にはまだちょっと早いと思いますが、ただ最近は若年性更年期の女性も増えているので、その影響である可能性も考えられなくはありません。

一般的に考えれば、仕事が忙しく、生活スケジュールも不規則ということで、疲れがたまって自律神経がみだれていることが原因だと思われます。対策としては、まず生活時間を一定にする、朝起きて夜眠る生活にする、栄養バランスのとれた食事、体を冷やさないなど、基本的なことを実践されることをアドバイスしたいと思います。

実は、夏は自律神経がみだれやすい季節です。建物の中は涼しく、一歩外に出るとカーッと暑い。7度以上の寒暖差がある環境は、それだけで体に大きなストレスになります。また、冷たい飲み物をたくさん飲んだり、お腹の出る格好で寝ていたりすると、体がどんどん増えてしまうんですよね。

オフィスワーカーの場合、涼しいオフィスで体が冷え切ってしまっている可能性もあります。エアコンが効いている屋内では膝掛けをかけたり、ストールを羽織ったり、レッグウォーマーをつけるなど、夏もしっかり温活することをおすすめします。電車内も商業施設の中もエアコンがよく効いていますから、いつでも羽織れるようにバッグに1枚、ストールを入れておくといいでしょう。

夏も頭寒足熱。冷やすのは頭だけ!

夏はお風呂に入らずシャワーだけで済ませる方も多いのですが、夏こそしっかりお風呂に入って温まることも大切です。

そして寝るときは頭寒足熱を心がけてください。今年も熱帯夜が多いのではと思われますが、頭は冷感枕やジェル枕でひんやりと保ち、首元は冷やさないようにしましょう。手足は必要以上に冷やさないようにすることがポイントです。手足が熱くなるのは体温を放散している印で、体が睡眠モードに入っている印でもあります。

パジャマに着替える、背中を涼やかにしてくれるマットレスやパッドを敷く、タオルや着替えのパジャマを枕元に用意しておくなどの対策もとりつつ、自律神経がみだれないような生活スタイルに戻すことを考えていきましょう。

基本的な対処法としてベッドサイドにタオルを用意しておきましょう。



■賢人のまとめ
Suits世代の寝汗の多さは自律神経のみだれが考えられます。特に夏は、建物の内と外の寒暖差が激しく身体にストレスがかかりやすい季節。夏でも寝る前の温活をしっかりしてください。

■プロフィール

睡眠の賢人 友野なお

睡眠を改善したことにより体質改善に成功した経験から、睡眠を専門的に研究。
科学でわかるねむりの環境・空間ラボ主宰。著書に『やすみかたの教科書』(主婦の友社)、『疲れがとれて朝シャキーンと起きる方法』(セブン&アイ出版)、『正しい眠り方』(WAVE出版)など。