今年のゴールデン・メロディー・アワードで中国語男性・女性歌手賞をそれぞれ受賞したイーソン・チャン(右)とララ・スー

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(台北 24日 中央社)台湾の音楽の祭典「ゴールデン・メロディー・アワード」(金曲奨)の第29回授賞式が23日、台北市の台北アリーナで開かれた。中国語女性歌手賞では、シンガーソングライターのララ・スー(徐佳瑩)がアーメイ(張恵妹)やジュリア・パン(彭佳慧)ら強豪を抑えて初受賞。同時に昨年12月にリリースした「心裡学」で中国語アルバム賞も獲得し、2冠に輝いた。ララは「この賞はわたしにとって本当にとても大きな励みになりました」と喜びを表現した。

中国語男性歌手賞を制したのは、香港出身のイーソン・チャン(陳奕迅)。2015年以来3年ぶり、3度目の受賞となった。イーソンは「C'mon In~」で、言語別(中国語、台湾語、客家語、先住民語)の各アルバム賞にノミネートされた全作品の中から選ばれる「年間アルバム賞」も手にした。

年間楽曲賞は注目を集めたドラマ「お花畑から来た少年」(花甲男孩転大人)の主題歌で、クラウド・ルー(盧広仲)が歌う「魚仔」。クラウドは同曲で作曲家賞も受賞した。新人賞にはインディーズバンド「エッグ・プラント・エッグ」(茄子蛋)が選ばれ、「カー通人物」で台湾語アルバム賞も獲得した。(カー=上の下にト)

宮古島出身の歌手、Hiraraさんが参加したCMO楽団のアルバム「直美」は先住民語アルバム賞を受賞した。同アルバムには、宮古島に伝わる古謡を編曲し、宮古島と台湾原住民(先住民)アミ族の言葉で歌った楽曲「Anna ina」が収録されている。授賞式に参加したHiraraさんは受賞に「ありがとうございます」と満面の笑みを見せ、「台湾もすごく好きなので、いろんな方とコラボしてみたい」と意欲をのぞかせた。

今年の金曲奨は計27の賞に対してアルバム884枚、計1万9539作品の応募があった。

(名切千絵)