40代の奥様に広がる“謝礼交際” 「デートの謝礼をもらうだけ」の真相は…

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「援助交際」でもなく、はたまた「パパ活」でもない。今、アラフォー以上の既婚者を中心にはやっているのが「謝礼交際」なる交際形態だ。不倫でも、非合法でもない、その実態をのぞいてみよう。

◆デート2〜3回に1回、商品券や物をもらう
 今新しい“男女交際”の形が、アラフォー以上、とりわけ既婚者の間に、密かに広がりつつある。

 それは「謝礼交際」といわれるもので、一見「援助交際」と見紛うが、似て非なるものだ。毎回のデートのたび、“援助”と称して、決まった金額を男性が女性に手渡すのが「援助交際」だが、具体的な金額を決めずにデートに臨むのが「謝礼交際」だ。謝礼の定番はデパートの商品券だ。現金よりは生々しさがない。

 また、援交と違い、デートのたびにお金をもらうこともない。まったくタダというわけでもなく、性交渉も伴う2〜3回のデートのうち、1回は「ささやかなプレゼント」を男性側が贈るのだという。

 ここが若い女性の間ではやっている、デートや食事や人によっては肉体関係で経済的支援を受ける「パパ活」とも一線を画するところだ。

 記者は実際に謝礼交際をしているという東京都の郊外に住む40代主婦に話を聞くことができた。

◆“お気持ち”を受け取り男性の希望に応える
「あくまでも男性からの“お気持ち”として受け取っているにすぎません。四十路を過ぎて男性からのプレゼントをむげにお断りするは、カドが立ちますでしょう?」

 どこか品のある言葉遣いに、大人の女性の余裕が垣間見える。

「確かに、私が男性側のご要望にお応えしたことへの対価という意味合いもあります。でも、ブランド物のハンカチとかランジェリーとか、せいぜい2000〜5000円程度のもの。あくまでも大人同士の“返礼”の範疇にすぎません」

 この主婦が言う「男性側のご要望」とは、女性の趣味・嗜好とは異なる性行為や性的プレイを指す。

「高額なプレゼントをいただくだけだと、ちょっと申し訳ないですよね。だからつい無理をしてしまうんです。でも、こんな関係でもなければできない体験もあります。決してイヤではないんです」

 好奇心旺盛で前向き。その話しぶりからは育ちの良さと知性が透けて見える。実際、謝礼交際をしているという何人かの主婦に会ってみると、国立大をはじめとする難関校や、いわゆる“お嬢様学校”として知られるエスカレーター校出身者が多い。大卒ではなくとも、ピアノやバレエといった道でプロとなるべく教育を受けた人もいた。

◆謝礼交際をする主婦に共通した特徴は“優等生タイプ”
 イギリスにバレエ留学したという40代後半の主婦はこう語る。

「デートの謝礼として男性からいただくプレゼントが、前回よりも高額なものとわかると、その分やっぱり『お返しをしなければ』と思うのです。どうせなら喜んでもらえるものがいいし、それは恐らく男性が私に求めていること。でもこれは友情に近い感情なんです」

 プレゼントの返礼は、本当はモノで返したい。しかし男性はそれでは喜ばないだろう。むしろデートのときに“行為”で返してほしいと思っているはず――。夫からはあまり関心を持たれていないが、別の男性から評価されると、さらに評価を得ようと頑張る。そんな“優等生タイプ”こそ謝礼交際をする主婦に共通した特徴に見える。

 前出の40代後半の主婦は言う。

「ときどき、彼が言うんです。『僕みたいなイケメンでもない男と付き合ってくれて申し訳ない』って」

 記者が取材した限りだが、謝礼交際を行っている男性には俗に「イケメン」と呼ばれる人は少なく、恐らく若い頃は女性とはあまり縁がなかっただろう風貌や、髪形、服装の人が多い。勉強を頑張り、公務員や1部上場企業に就職。地味ながらも堅実な人生を歩む。女性同様“優等生”で通してきた人ばかりだ。40代後半の男性は言う。

「若い頃、とても相手にしてもらえなかったような美しく、知性溢れる女性と一緒に過ごせるだけでも幸せです。だからせめて“お礼”をしないと申し訳なくて……」

 お金はあるが、プロでは満足できない「心の繋がり」を求める男性。女性が求めるのは少しのお小遣いと、好奇心を満たすこと。利害は一致している…のだろうか?

<TEXT/秋山謙一郎>

― 高学歴なアラフォー女性に広がる「謝礼交際」 vol.1 ―