俳優・吉沢亮と聞いて、ピンとくる、もしくはキュンとくる女子は多いことでしょう。
2018年に入ってから、『悪と仮面のルール』、『リバーズ・エッジ』、『レオン』、『ママレード・ボーイ』と、すでに4本の映画に出演している吉沢。

なんとこの夏以降も、映画は6月23日公開の『猫は抱くもの』をはじめ、『BLEACH』、『銀魂2 掟は破るためにこそある』、『あのコの、トリコ。』、そして、7月からはじまる地上波ドラマでは『GIVER・復讐の贈与者』、『サバイバル・ウェディング』と出演作が立て続け。2019年には朝ドラ『なつぞら』への出演も決定しており、まさに飛ぶ鳥も落とす勢いの注目俳優です。

デビューのきっかけは、アミューズ全国オーディション2009「THE PUSH!マン〜あなたの周りのイケてる子募集〜」でRight on賞を受賞したこと。その後、舞台やドラマ、映画など数々の作品に出演しています。

しかも、美しい顔立ちのイケメンなのに、二枚目だけでなく三枚目な役柄もこなせるほどさまざまなキャラクターを演じられることにも注目してほしい役者です。まさに美しきカメレオン俳優! ちなみに、これまで演じてきたキャラクターを分類してみたら、7つのタイプが見えてきました。そのタイプとともに、主な映画・ドラマ出演作品を紹介したいと思います。

こじらせ男

「仮面ライダーフォーゼ」シリーズ(テレビドラマ・映画/2011〜2012)

仮面ライダーメテオ役として16話から登場。最初は、仮面ライダーフォーゼ(福士蒼汰)を利用しようとしていたため、彼らが通う昴星高校への特別交換編入生として入ったときに、弦太朗やその仲間である仮面ライダー部の面々には、好青年なふりをして近づいて、心の中では毒づくという、ちょっと黒い一面を持つ役柄でした。

「えー! ずっと裏表ある役なの!?」と思った方、ご安心を。最終的には弦太朗と絆を深め、仲間になってますので! ただ、デビュー後最初に注目を浴びた作品なのに、こじらせ男子というややこしい役を見事に演じきっていることにも着目して、観てほしい作品でもあります。

ほかにこじらせ系の役を演じたのは、人を試すようなゲームに巻き込まれ、友達思いのように見えながらも、ゲームクリアには手段をいとわない冷徹な面も併せ持つ『トモダチゲーム』(テレビドラマ・映画/2017)の片切友一役があります。

とにかくバカな男

男子高校生の日常(2013)

男子校に通うタダクニ(菅田将暉)、ヨシタケ(野村周平)とつるむヒデノリ役。普段男しかいないものだから、どうしたら彼女ができるのかとボヤいたり、女子のスカートに思いを馳せたり、くだらない妄想とバカな発言で生きている男子。

しかし、女子校と合同で文化祭を行うことになり、自分の校舎に女子が出現! リアルな女子に免疫がなさすぎて、女子に近づかれるだけでテンパって挙動不審になるヒデノリをコミカルに演じてます。

ただ、男子といるときは、ただただ本当にしょうもないバカ! こじらせとはまた違う役をご堪能あれ。

ほかにおバカな役を演じたのは、仏教専門学園へ他の寺からスパイとしてきたのに、すぐ見破られるほど天然でバカな『ぶっせん』(テレビドラマ/2013)の田村正助役、『水球ヤンキース』(テレビドラマ/2014)の水球部3バカトリオのひとり・加東慎介役があります。

熱い男

アオハライド(2014)

主人公・双葉(本田翼)が離れ離れになった中学時代の片思いの相手・洸(東出昌大)と高校で再会。変わってしまった彼の様子に驚きつつ、友達として付き合うものの、やっぱり思いが募ってしまい……という物語。

その中で、双葉への思いに煮え切らない洸を真剣に叱ったり、自分自身は、修子(新川優愛)のことが好きで、臆せずガンガンアプローチしたりする熱い男・小湊を演じました。明るいし、お調子者だし、いい加減そうに見えて、結構核心をつく言葉をズバッというキャラクター。脇役ですが、意外と存在感ある人物を絶妙に演じているところは必見です。

ほかに、熱い男を演じたのは、『恋する香港』(テレビドラマ/2017)の、空回り気味なところもありつつ、番組づくりへの熱い思いがあるテレビディレクター・山田健太役があります。

クール(?)な男

銀魂(2017)

物語の中で特殊警察として活動する真選組の隊長・沖田総悟役。部隊の中ではクールなキャラ……のはずなんですが、カブト狩りに行ったとき、カブトムシをおびき寄せるため、巨大なカブトムシの着ぐるみを着て木にしがみついていたりするし、銀時(小栗旬)にその木を蹴られたせいで落ちてしまったあと、ひっくり返った姿はクールとはほど遠いし……。

新八(菅田将暉)が岡田似蔵(新井浩文)に襲われたところを助けに入ってきた登場シーンは、確かにクールな感じでかっこよかったけど、でも、スルーしていいはずの近藤勲(中村勘九郎)のボケに、ツッコミを入れるところを見ちゃうと「クール!」とは言い切れない、コミカルなニオイがするんですよね。それもまた魅力ですが。

中二病な男

斉木楠雄のѰ難(2017)

自分が勝手に妄想して名付けた悪の組織・ダークリユニオンと戦うヒーローだと思いこんでいる中二病な男・海藤瞬役。敵だと思われる相手に対していろんなアクション風の体の動きをするけれど、実際戦えるのか謎。ダークリユニオンもしかりですが、「漆黒の翼」という言葉を頻繁に発し、ほかにも出てくるワードが理解不能! それもすべて中二病に冒されているからですが、吉沢が演じた役の中で一番意外性があって印象に残っているのも確か。

戦っている“風”のシーンが、戦隊ヒーローものの戦闘シーンを割とキツめにデフォルメした動きだったので、仮面ライダーメテオのかっこよさを忘れるくらいのダサさです(もちろん、それも魅力)。

影がある男

リバーズ・エッジ(2018)

どこか弱々しいところが狙われて、いじめられてばかりの山田役。ハルナ(二階堂ふみ)の彼氏・観音崎(上杉柊平)からボコボコに殴られても反撃しないので、やられっぱなしで大丈夫なのかと思いきや、脳内では人のことをひどく痛めつけているし、河原にある死体を宝物としているし、UFOを呼びたがるし、でも片想いの男子はただそっと見つめるだけで満足しているというし……。複雑で影ある人物。

でもそのキャラクターは映画を観終わったあと振り返ると、岡崎京子が描いた原作の山田そのものだったと気づいて、「吉沢亮は演技派だ!」と個人的に感じた一作です。

ほかに影のある役は、『オオカミ少女と黒王子』(2016)の、主人公・エリカを密かに思う地味男・日下部憂役があります。

惑わす男

ママレード・ボーイ(2018)

両親が離婚し、松浦夫婦とパートナーチェンジして結婚することになり、松浦家と一緒に暮らすことになった主人公・小石川光希(桜井日奈子)。その松浦家の一人息子で光希と一緒に住むことになった遊を演じました。

出会って間もないころから光希のことをからかったり、女子からモテモテでも誰とも付き合う気がないと言われていたのに、光希には気がある素振りをしたり。それなのに、ある日突然、光希に冷たくなったり……。

「どれだけ女の子のこと惑わせるの!?」というキャラクターですが、それには理由があって。この作品の役柄もそうですが、吉沢が演じるとなると、「ワケあり」で一筋縄ではいかない役が多い気がします。それほど込み入ったキャラクターになりきれる実力がある役者ということなのでしょう。

今後の作品は期待しかない!

まもなく公開の映画『猫は抱くもの』では、なんと人に恋する“猫”・良男役。また、この夏の主演ドラマ『GIVER・復讐の贈与者』は、ダークヒーローを演じます。今まで演じてきた7つのタイプに当てはまるのか、またそれとは違う一面を見せてくれるのか、期待しかありません! そして、前作が好評だった『銀魂2 掟は破るためにこそある』で、またあのクールなのかよくわからない沖田に会えるのも楽しみです。

今までなんとなくしか知らなかった人も、これをきっかけにぜひ吉沢亮の演技に注目してみてください!

(C)2013山内泰延/スクウェアエニックス・映画「男子高校生の日常」製作委員会、(C)2014映画「アオハライド」製作委員会 (C)咲坂伊緒/集英社、(C)空知英秋/集英社(C)2017「銀魂」製作委員会、(C)麻生周一/集英社・2017映画「斉木楠雄のΨ難」製作委員会、(C)2018映画「リバーズ・エッジ」製作委員会/岡崎京子・宝島社、(C)吉住渉/集英社 (C)2018 映画「ママレード・ボーイ」製作委員会

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