『不満買取センター』。PC、iPhone、Androidで利用できる

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 ライターという仕事柄、日々、何らかの商品が事務所に届きます。ただ筆者の事務所は階段で4階。配達スタッフに嫌がられているのは、肌で感じていました。とはいえ、ドアの前まで上がらず、手だけ差し出して荷物を渡された時には怒り心頭。この腹立ちをどうにかしたいと思い、使い始めたのが「あなたの不満を買い取ります」がキャッチフレーズのサービス『不満買取センター』です。

『不満買取センター』。PC、iPhone、Androidで利用できる

 このアプリに不満を書き込むと、不満の内容に応じてポイントがもらえます。そのポイントが500ポイントまで貯まると、500円相当のAmazonギフト券に交換できます。一方、書き込んだ不満はAI技術で分析され、実際の企業や自治体のサービス改善に活用されたり、新しい商品やサービスの開発に利用されます。つまりこの胸のムカムカが、後の世界を良くするためのマーケティングデータに活用されるのです。

 不満の書き込みは、実名が要求されますが、“後の世界を良くする”という大義名分があるので、躊躇なく書き込めます。不満は最低15文字以上から投稿できますが、あまりの腹立ちのため、220文字も書き込んでしまいました。

不満を売る画面。多くのカテゴリから該当するものを選ぶ

選んだカテゴリをさらにサブカテゴリで細分化する

店舗やサービス、商品名などを実名で記入

不満を記入後、その不満によって来店/購入頻度がどう変わったかを尋ねられるのがマーケティングデータらしい

 書き込んだ後、数日後に再び見ると、筆者の不満が7ポイントで買い取られていました。思っていたよりも高いポイントに嬉しくなり、これまでムカムカしていたことを次々と投稿。筆者の不満は続々と買い取られていきました。ちなみに企業のサービスの場合、苦情を受け付ける窓口がありますが、今回のケースでは住所も名前も顔もバレているので、直接のサービスでは言いづらく、『不満買取センター』を利用した次第です。

現在の画面。8回投稿し、69ポイント獲得している

 こうやって自分の不満をポイントで買い取ってもらうことで、その不満自体がなくなるような、不思議な感覚になりました。些細なことほど、グチっぽくなるので人には言えないものですが、書くことでスッキリできるイメージ。しかも書き出すことで、自分がどのようなことに苛立ちを感じるのか、その傾向がわかってきました。

筆者の投稿画面。マナーについての不満が多い

 『不満買取センター』には、他の人が投稿した不満に、「わかる」という気持ちを伝えることができます。筆者の投稿にも「わかる」が押された時は、「自分の不満がみんなも感じる不満だったんだ」と認められた気がして、嬉しくなりました。

 不満は1日に10回まで投稿できます。いつでも書き込めるスペースが用意されているので、何か苛立ちを感じても、書き込んでスッキリできます。これまでは嫌なことがあると1日中、気分が悪かったのですが、むしろ今は“不満WELCOME!”のような体制。嫌なことがあっても、「これで『不満買取センター』に書き込める。ラッキー」といったポジティブな気持ちに変わりました。

 このサービスをポイント獲得の手段として考えると効率が悪いかもしれませんが、筆者の場合はお得な印象を感じています。ストレス解消でき、しかもこの書き込みはこれからの世の中を良くする行動で、ポイントも着々と貯まっています。思いのほか、精神的に良いサービスなので、今、苛立ちを大量に抱えている人におすすめします。